真・関ヶ原第３部内戦の章5

真田左中将幸村の勇名は、満天下に響き渡った。
秀頼を助けて本陣にいたが仙石秀久の死に者狂いの斬り込みに前田隊と上杉隊が後退した。
秀頼は、幸村に命じた。
秀久の首をとって参れと。幸村は、笑って答えた。
少々お待ち下さい。
前田隊、上杉隊を後退させて波に乗る仙石勢は城から全軍が出て戦った。
仙石勢は、伊達隊と交戦した。
その時、幸村は3千の兵を率いて城を占領した。
城に六文銭が翻っていた。伊達隊は、自慢の騎馬鉄砲隊を繰り出して仙石勢を止めた。
仙石秀久は城に戻ろうとしたが、大手門には、幸村が立っていた。
仙石秀久、武士の情けだ、一騎討ちをしてやる、かかって来い。
仙石秀久も武勇には、自信があった。
黙って幸村に突進した。
しかし、相手が悪すぎた。たった一太刀で、秀久の首は斬られた。
残りの兵も、全て降参した。
本陣に帰ると、秀頼は言った。
幸村、大儀であった。
秀頼の初陣は、こうして終わった。