秀頼は、諸将が揃うと幸村を見て言った。
幸村、そなたが軍議を仕切れ。
私は、初めてで勝手が解らない。
とても五歳の子供の発言とは思えなかった。
伊達を始め、皆感動した。幸村は、城内の食糧が底をついた今が好機。
力攻めを主張した。
反対意見は無く、持ち場を決めて、解散した。
それから暫くして、攻撃が始まり、城は落ちた。
首実験が行われた。
仙石秀久の首を見て、秀頼は一言だけ言った。
愚か者。
こうして、一つの内戦は、終わりを告げた。
そして、もう一つの内戦が始まった。