


皆様方いかがお過ごしでしょうか。お久しぶりです。鑿蔵でございやす。
今回は、あっしが愛して止まない葛飾区立石の語りと相成ります。
御存じの方も多いと思いますが、ここは名酒場が星の数程点在する
酒呑み猛者の天国。
そいでもって本当に天国に逝っちまいそうな連中が昼から酒を
煽っておりやす。
まぁ悪い冗談はさておき、酒場以外にここは街として古い。
元々は赤線区域で終戦後はカフエーや遊廓の三業地で
今でもその名残りはあちこち見る事が出来やす。
現在の吉原の様にピンク営業の店は無く、場末のスナック、
酒場、定食屋、仲見世など、昭和から取り残され
そのまま朽ちて逝く寂しさが、あっしの目に映つり思う所でございます。
前置きが長くなっちまいましたが、それじゃぁ少々お付き合いおくんない。
知らざぁ言って聞かせやしょう
今日も来ました立石『宇ち多』
相も変わらず商売繁盛
頼む酒はもちろん梅割り
にいちゃん一言
宇ち多:「おかずは何する?」
呑み蔵:「そいじゃぁ
にこみ黒い所と、アブラ生とハツ生お酢掛けて一本ずつ。」
これがあっしの決まり口開け
”ツマミ”の事を”おかず”てえ言うのが洒落てますな
それにしても、もつ焼き屋に来て生ばかりの注文
そんなこんなで梅一つ目飲み干し
鑿蔵:「おかわりくんない
それとシロわか焼き素焼きお酢掛けて。」
しかしまぁこんな注文みんながやるもんだから
店の衆たちはさぞ大変だろうと思うが、それがそうでもない
なんて事を考えながら梅二つ目飲み干し
鑿蔵: 「おかわりくんない?」
宇ち多:「今いくつ目?」
鑿蔵: 「三つ目。」
宇ち多: グラスに「ドボドボドボ」
鑿蔵: 「それと
ればタレ若焼きと、おしんこ掛けないで。」
ここで何杯目かの質問に間違えて答えちまうと、お酒を半分にされて
「今日は飲み過ぎだからこれでおしまいね」ってえ帰りとなっちまいます
そんなやりとりを横目で見ながら
梅三つ目飲み干し
鑿蔵:「おかわりくんない半分で。」
疲れのせいか、酔いも回り締めは半分
そいでたばこに火を付け一服しつつ
半分呑み干し、吸い殻を床でもみ消し
鑿蔵: 「お勘定。」
宇ち多:「きょうはいくつ?」
鑿蔵: 「三つ半」
宇ち多:「今日は少ないねえ、調子悪いの?」
鑿蔵: 「そんな事ねえよ、はいお金
釣りはいらねえよ、ごちそさん。」
金離れのきれいな鑿蔵でございます
酔うとですが.....
そいじゃいい心持ちで立石界隈を闊歩しますかぁ
知らざぁ言って聞かせやしょう 立石の巻(下)~立石写真館~へと続く....