減数分裂って、こうだったのか | KNのブログ

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細胞分裂について調べていたら、減数分裂が興味を引いた。

1)減数第一分裂:
  ・染色体が複製され、セントロメアで接着した二本の染色分体が出来る。
   [=姉妹染色分体]
  ・(対になっている)相同染色体同士が縦に並んで対合し、
   4本の染色分体が一つになる。[=二価染色体と呼ぶ]
  ・対合によって、姉妹染色分体の一方同士の間で交叉(乗り換え)がおこる。
   染色分体の乗り換え(部分的交換)によって、遺伝子の組み換えが起こる。
  ・”腕部”で相同染色体の分離が起き、
  ・細胞質分裂が起きる。

2)減数第二分裂:
  ・セントロメアで接着している姉妹染色分体が分離し、
  ・細胞質分裂が起きる。

高校の生物では、こんなに詳しくなかったように思う。
2回起こる分裂の1回目で、減数分裂が起きる。
減数分裂によって作り出された一倍体細胞(1n細胞)は、既に遺伝子の組み換えが起こっており、それぞれが遺伝的に違う物だったのだ。[ランダムに交叉が起こるので;]


驚いたのは、ヒトの卵細胞の減数分裂は、女性の半生を通して起こる長い現象で、出生前後から始まった減数分裂は排卵された後までかかって完了する、ということだ。(ウィキペディアの「卵巣」の”卵細胞の成熟”参照)

また、卵子の場合は、2回の分裂で1個の卵子しか出来ないが、精子の場合は4つ全てが精子になる点も不思議だ。
  ・卵細胞の場合、減数第一分裂で1次卵母細胞と第1極体が出来、
   減数第二分裂で2次卵母細胞と第2極体が出来るから。


------参考サイト:
  細胞周期と細胞分裂の過程
    http://www.tmd.ac.jp/artsci/biol/textintro/Chapt11.htm
    これが詳しくて分かりやすいです。必見! (2.細胞周期 ~)

  細胞分裂
    http://www.seinan-gu.ac.jp/~djohnson/byoki/p02celldivision.html
    簡単にまとめたようなもの。

  対合と交さの例:
    http://www.seinan-gu.ac.jp/~djohnson/seimei/_graphics/crossover.GIF

  ウィキペディアの「卵巣」の”卵細胞の成熟”の項目が面白い:
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%B5%E5%B7%A3

  有性生殖・減数分裂
    http://www.saitama-u.ac.jp/ohnishi/Q&A8.htm
    このサイトも少し参考になる。