池田あきこ、佐藤かずよ 『ダヤンのおかしな国のお菓子の本』
B氏から頂いた好物の 『とうもろこしチョコ』 を食べつつ、本日紹介させてほしいのは、
池田あきこ、佐藤かずよさん による 『ダヤンのおかしな国のお菓子の本』
- 池田 あきこ, 佐藤 かずよ
- ダヤンのおかしな国のお菓子の本
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不思議の国"わちふぃーるど"に住むダヤンは、好奇心旺盛な猫。ある日、魔女の魔法で嗅覚を取り上げられ、なんの匂いも分からなくなってしまいます。ケーキ占いに示された、匂いを取り戻す旅に出ることに―死の森では魔王につかまって、影を取られそうになったり、ドラドンの鼻息でふき飛ばして貰ったり。旅で出会った物語とお菓子のレシピ23点。
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とうもろこしチョコの秀逸なところは、以前にも言及したかと思いますが、
とうもろこしのサクっとした食感とホワイトチョコの滑らかな舌触り、
そしてコーンの軽い香ばしさとそれに絡まるチョコの濃厚な甘さ、
この二つの対立する要素が見事に溶け合っているのです。
お土産ものにうまいもの無し、とはよく言いますが、これに限りその言葉は当てはまりません!
とうもろこしとチョコレートのベストマッチングとでも言うのでしょうか。
マッチングといえば、ワインと料理のマッチング、『マリアージュ』。
生牡蠣とシャブリ、ロックフォールチーズとソーテルヌ、キャビアとシャンパーニュなどなど、
この食べ物にはこのワイン!という最高の組み合わせがあるようです。
是非一度試してみたいものです!!
一応誤解を解くために言わせていただきますが、僕が食事に喜びを見出すのは、
何も食いしん坊だからというわけではありません。
現に普段の食生活において、それほど目立つ量を食べているわけではないのです。
むしろ家族からは小食といわれるほど食べなかったりもします。
食は生きる上で最も重要な要素であり、生き死にの問題に密に関わっております。
また料理だけに限らず、周りの雰囲気、共にテーブルを囲む友達、友達同士の何気ない会話、
それら全てをあわせて食事だと僕は思っています。
つまり、食事を愉しむことは、生きることと生活することを愉しむことだと考えています。
そんなことを言っているうちに 『とうもろこしチョコ』 は無くなり、鮭トバに移るのでした・・・
すっかり紹介がおろそかになってしまいましたが、『ダヤンのおかしな国のお菓子の本』
お菓子作りは経験者はわかるでしょうが、非常に手間がかかる上、
分量や方法、果ては一分一秒単位の正確さが要求される大変なものなのです。
そして苦労して作ったわりには盛り上がりに欠けるものであったり、
市販の方がおいしかったりと落胆も多い料理なのです。
そんなお菓子作りの労苦を少しでも和らげてくれるのが、この本です。
(この本です、と言いながら、この本のレシピ、一度も作ったことは無いのですが;)
僕はダヤンが好きというわけではなく、ダヤンの周辺に跋扈するクリーチャーたちが好きなのです。
実に想像力をかきたてられるクリーチャーたちで、自分が昔描いていた絵を思い出します。
ちなみにブログトップや自己紹介欄にいる丸いキャラクターは
四年ほど前、授業中に考案したキャラクターで、『ダニエル』 と言います。
玉子のクリーチャーでオムレツ好きというカニバリズム溢れる設定であります。
絵本を作ってみたり、GIF動画を過去にHP上で配信したりと思い入れの深いキャラクターなのです。
話を元に戻しますが、今回のお菓子作りの本で最も驚かされたものは、
おいしい紅茶の入れ方です。そこには驚くべき方法が書かれていました。
以下引用:
<大事な客のための紅茶>
1 ポットもカップもソーサーもすべて温める。
2 ポットにリーフティーを、一人分茶さじ一杯を人数分いれる。
3 そのままポットごと熱いお湯につけてしまう。
4 3分待って、茶こしを使い一滴残さずカップに注ぐ。
◆ ティーコゼーで保温するより、ポットごとお湯につけた方がさめにくい。
とっておきのお客様のための、大胆ないれ方です。
目からうろこが落ちる思いでした!ポットごとお湯につける…考えたこともありませんでした!
誰か大切な人を家に招待するときは、ぜひ実戦してみてください。
追記:
鮭トバは意外と油が多いので、ウーロン茶や日本酒などが合いそうですね。
『マリアージュ』 じゃないですが、おすすめの飲物がありましたらコメントまでお願いします。