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ベースボールバイブルの東です。
“猛牛忍者”ことオリックス・宜保翔 美技の秘密は「ビジョントレーニング」
「ビジョントレーニング」でレベルアップ
2019年に、KBC学園未来高沖縄からドラフト5位で入団。遊撃手と投手を務め、3年春の県大会決勝では背番号「6」で先発。強豪の興南高を1-0で完封し、創部4年目で県の頂点に導いた。
「将来はトリプルスリーが達成できるような、走攻守のバランスが取れた選手になりたい」とは仮契約後のコメントだ。
1年目にファームで111試合に出場。打率.227で10盗塁。2年目のオープン戦では12試合に出場し、打率.344(32-11)をマーク。コロナ禍で遅れていた開幕スタメンも目前だった。
しかし、5月中旬に右手有鈎骨の疲労骨折が判明。一軍の試合出場は10試合にとどまってしまった。
昨季はキャリアハイの33試合に出場。「自分の良さを生かすため、陸上の専門家の指導を受け走力アップに取り組み、100試合出場を目指す」とオフに臨んだ。
しかし、コロナ禍でその希望はかなわず、そこで取り組んだのが「ビジョントレーニング」だった。
高校時代の授業で学習したことがあり、オリックスでも梵英心打撃コーチが視野を広げるトレーニングなどを練習に取り入れていることもあり、本格的に取り組むことに。
眼球を動かす運動をすることで、動体視力や立体視能力、奥行きの認識能力などを高め、判断力を磨き集中力を高めるトレーニング。明かりの点いた数字を目と手で追いかけるゲームのような器具を使ったトレーニングは知られているが、宜保はバランスボールの上に乗り、飛んでくるボールを避けながら掛け算や足し算をやってのけるという。
目と脳を繋げることで、見た情報を瞬時に判断して体を動かす機能をアップさせる。
「打席で、速いボールを顔で追うとブレてしまう。首を使わず目で追うんです」という宜保だが、このトレーニングでは打撃面より守備面で効果を感じるそうだ。
「打撃はどうしても予測の部分が大きいのですが、守備では打球の距離感をつかむことで効果があります。僕はイレギュラーな打球に体が固まってしまうんですが、距離感がつかめるので固まらず余裕が出来ました。気持ちが前より楽になって、球際にも強くなったかもしれません」
合宿所の自室の天井には、不規則に数字が印刷されたA4の用紙を貼り、数字を目で追いながら体を前後左右に動かし、飛球を捕るイメージトレーニングをしている。
目を鍛えるって意外と忘れがちですよね。
今はYouTubeで検索すればたくさんのビジョントレーニングが出てきますので、ぜひチャレンジしてみてください。