2012年あたりからネガティブな情報が増えてきて、今期いっきょにネガティブ情報が大噴出している感のある日本マクドナルド。
たしかに日本マクドナルドとして、坂道を転げ落ちているのは、12年あたりからなのですが、その芽はまだ原田体制下の08年にはばらまかれていました。
下表は、日本マクドナルドの主要決算数値を表していますが、売上をみると08年の4064億を天井にして、ネガティブ情報が増える前の11年までに、実に1000億強も売上を減らしています。
にも関わらず、営業利益、経常利益、当期純利益が右肩上がり(当期純利益の10年のみ減少していますが)なのは、この時期に直営店舗の多くをFC店舗に切り替えたことが要因です。
(FC店舗にすることで、日本マクドナルドの利益率は当然ながらあがります。)
ただ、この時期に行われたFC化は、これまで同社で行われてきた「希望者」に対する暖簾分けFCとも一般に行われる一般の加盟店募集とも異なり、FC化すると決まった店舗の店長を「半強制的」に暖簾分けするもので、実質的なFC化とは言えないシロモノです。
当時は、FC化を強制される店長の雇用関係という視点からの問題提起はあったかと思いますが、それらがめぐりめぐって、店舗競争力の低下につながるのもまた自明の理です。
従って、日本マクドナルドの業績悪化の今後を占うにあたっては、ここ2年だけではなく、6年間のツケが溜まっているという視点で考えたほうがいいように思いますし、新天地でものっけから味噌をつけた原田氏(問題は彼の就任前から起きているものの、対応のまずさは彼の就任下で行われているので責任は大きい)の評価も自ずと変わってくるものと思えます。
すくなくとも最後の1年を除いては敏腕だったというのはかなり割引して考えるべきでしょう。
