金井が実際に園児用の椅子や机、ベビーベットの製造工場探しや製造管理をした時の体験を元にした内容です。

金井が中国で訪れたことが有る地域は下記の通りです。

 吉林省:梅河口

 遼寧省:大連市、普蘭店

 山東省:青島市

 河南省:蘭考県

 上海市

 広東省:広州市

まず各地域によって生まれる違いは気候や食べ物です。北部の吉林省や遼寧省は冬になると雪が多く日本の北海道に似た環境です。逆に南部の広東省は日本の沖縄よりも暑く、ベトナムなどの亜熱帯地域に似た環境です。気候により育つ植物が変わるので産地でとれる材料を使うことで運送費を抑えられコスト削減に繋がります。例えば、河南省では桐の産地が有ります。桐の特徴は非常に軽く柔らかい為、傷が付かないタンスの中などに良く使われます。その河南省の桐材は中国全土のみならずベトナムや日本にも輸出されています。どんな木材を使うかで地域を決めるのも一つの選定方法だと思います。食事については金井の好みになりますが、中国北部の東北料理は日本の味付けに近く他の地域と比較すると好んで食べました。

次に、家具を製造する上で金具を良く使われる方なら南部をおすすめします。その理由としては中国で金具の産地といえば広州・東莞と言われているからです。南部で作られた金具を東北や中部に送るには3~5日の日数がかかり、コストのみならず納品までの日数で何度も痛い思いをしました。

最後に工場の特徴ですが、地域は特に関係ないと思います。やはり経営者の理念などにより工場の特色は分かれます。日本で販売を考えているのであれば、日本基準を知っている工場を選ぶのが得策だと思います。最初は安い見積でも品質を突き詰めていく中でコストの上昇や納期の遅れ等が問題になります。