もう絶対登らない
生きてきて、ここまで真面目に死ぬんじゃないかな…って感じた事は無かったな。
突然の大雨で身体が濡れてしまった後の、雷雨と雹が降る中、気温は0℃近くに…
いくら防寒着を着ていても、身体が乾いていないので、体温は下がる一方。
体力がどんどん奪われ、山頂で奥様を抱き締めながら、お互いの体温を少しでも保とうとした数時間。
疲労と睡魔も重なり意識が遠くなり、眠ってしまう。
周りのざわめきで、目を開くと、いつの間にか沢山の登山者でいっぱいになる山頂。
山頂の山小屋でお汁粉を食べて、小屋の暖気と汁粉の温かさで、少し生き返る。
御来光をベスポジで見る為にまた寒さの世界に身を置き、ひたすら耐える。
また意識が遠くなる…
奥様の呼び掛けで目を覚ますと、目の前には雲海ともうじき顔を出そうとする太陽の明るさで広がる美しい世界が見える。
御来光を見た時、ここに来て良かったと思える。
2回目って事で、ある程度の想定はしてきたつもりでいた、高山病対策は完璧だったが、雨であれほど濡れるとは考えて無かったな。あまかった…
生きて戻れて本当に良かった。
前回もそうだが、富士山は生きてる事を感じさせてくれる場所だな。
ありがとう。
もう登らないよ





