東京の世田谷区にある、文学館の玄関先にある小さな池でのひとコマ
宮沢賢治展を楽しみに出掛けたのだが、
まさに賢治の世界が、ここで繰り広げられるとは
ちょうど、紅々とハダをあらわにした鯉に魅了された朴訥そうなカメが
ジーッと水面を覗き込んでいた
しばらくすると待ち切れなくなったのであろうか
妖しく泳ぐ鯉に飛び乗ろうとしたのである
ボチャンと池に落下するカメの情けなさ・・・
それから、何事もなかったかのように、
水面にビックリ顔を出してションボリ
鯉に恋したカメは、見事に失恋の憂き目
宮沢賢治の世界は、こんなところにもあるのだ