評価 ★
邦題のつけ方による残念な結果の映画作品が
またひとつ増えました。
「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」
原作を知っている人にとっては問題なかったのかもしれませんが
空海が唐で大活躍する話と思って見に行くと大変がっかりする仕上がりになっております。
タイトルを聞いた時点で怪しいと感じていたのは
「王妃」って誰?
予告編見ればすぐわかりますが楊貴妃のことなんですが
玄宗皇帝のおきさきでしょ?
皇帝でしょ?王じゃないでしょ?
原題 「妖猫传」つまり 化猫伝
英題 「Legend of the Demon Cat」 悪魔猫の伝説
うん、どうして邦題だけ猫をカットしちゃったのかな
たしかに原作本のタイトルは「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」ですから
それに合わせたのかなーとも思ってみる
空海といえば弘法大師、書の達人で天才肌の秀才で真言宗の開祖
その天才が作った教えにすきがなく
並び称される最澄が開いた天台宗のように宗派が作られなかったという
謎解きをしているというよりは
色々語ってくれちゃうし
猫がかわいそう、猫の叫びが印象に残るけど
人物描写があまりないせいか、どの人にも感情移入ができない、、、
日中合作の超大作の名に恥じないのは唐の町
よく作ったなぁと思う
日本で吹き替え版しか上映されていないのがとても残念
役者さんを使った吹き替えなので上手なのだけれど
染谷君の口の動きとあわない日本語が一番違和感だったw
阿倍仲麻呂は必要だったのか?と
史実上、空海が入唐する34,5年前に他界してるのだが
この方、72歳まで生きておられた
30年前の事件とかいってるけど
楊貴妃が他界したといわれてる年から空海の入唐までは約50年経ってる
楊貴妃他界の年に阿倍仲麻呂がいくつだったかっていうと
60歳手前のはず
あまり史実とかきにしちゃいけないのかもしれないのだけれど
気になると確認したくなってしまったのです