暗電流をご存知ですか? | プロジェクション スタッフ ブログ

暗電流をご存知ですか?

「暗電流」という言葉がありますが、耳にした事はありますか?

自動車用語としては、車のキーをOFFにしても流れている電流のことです。
イメージとしては、テレビのリモコンで電源をOFFにしてもテレビには待機電流が流れている状態やビデオデッキ(今やHDDレコーダー等ですね)の電源をOFFにしていてもデッキの時計が動いている状態と同じです。

自動車の場合は、時計、電装品のバックアップ、セキュリティなど、キーをOFFにしても電気が流れていることを「暗電流」といいます。

この暗電流は、車の装備品や車種ごとに違いますが、おおむね数mA~50mA位が標準的に流れている値です。

暗電流50mA 流れている車両は、A表示に直すと0.05Aとなるので
1時間に消費する電気の容量は、0.05Ah(アンペアアワー)となります。
では、1日で消費する電気容量は、1.2Ah(0.05Ah×24時間)となります。
1週間(7日間)で8.4Ah(1.2Ah×7日)の容量を消費する事となります。

最近の日本車に多く採用されている、品番の46B24は、容量は36Ah(5時間率)となりますので、おおざっぱに計算すると4週間強(約1ヶ月)でほぼ100%放電してしまう計算となります。(実際には、バッテリーの充電状況や容量の計算で前後します)

案外、電気を消費しているのがご理解いただけると思います。

少し旧い車などで、バッテリーを新品に交換してもすぐにあがるケースは、スイッチやリレーのトラブルで多くの暗電流が流れ、電気を消費していることもあります。これは、部品を交換すれば直りますね。

また、いろいろな電装品をつけて、きらびやかに車をカスタマイズしても、消費電力や暗電流のことを気にしないがために、バッテリーがすぐあがるケースもあります。これは、バッテリーの容量を考慮して、メンテナンス(補充電等)をする必要があります。

バッテリーの容量には限りがありますので、その車両に見合った容量を選択し、定期的な補充電をすると、バッテリーあがりや充電不足による早期劣化を避ける事ができますよ。