バッテリーの充電について | プロジェクション スタッフ ブログ

バッテリーの充電について

自動車用バッテリーを充電する場合は、充電する前にいくつか確認をする必要があります。

まず、バッテリーの種類です。現在、自動車の始動用バッテリーには、鉛
バッテリーを使用されていますが、この鉛バッテリーでも構造に種類があります。

昔から使われてるタイプの「開放型もしくはウェットタイプ」というバッテリーの上面にキャップ(弁)があり、バッテリー液を調整することのできるもの。

バイクや最近の自動車で多いタイプの「密閉型、シールドタイプ、ドライ、MFバッテリー」といわれる、バッテリーに液を補充することができるキャップ(弁)がなく液面のメンテナンスをする必要がないものです。

説明をわかりやすくするために、ここでは、前者を「開放型」、後者を「密閉型」と統一して説明します。

「開放型」は、現在でも日本車に多く純正搭載されているバッテリーです。
一般的に自動車修理工場やガソリンスタンドなどに置かれている充電器は、この「開放型」のみに対応した充電器です。

よく見る大型の充電器で、ダイヤルがついていて、充電タイマーとバッテリーの容量をセットする充電器で、このタイプは、良く言う急速充電をできるものです。

この充電器では、密閉型のバッテリーは、基本的に対応していませんので充電しないでください。

開放型のみに対応した充電器は、充電時の電圧の上限がしっかりと制御されていないことが多くあります。
開放型を充電する場合は、キャップをあけて充電しますので、電圧が上昇してもキャップを開けることにより、充電時に発生したガスが外に放出されます。

しかし、密閉型のバッテリーは、充電時に発生したガスを外に放出せずに、内部に還元しています。そのために、高い電圧で充電されると化学反応で発生したガスが、還元するペースに追いつかず、バッテリの外部に安全弁より放出され電解液不足なったり、化学反応で熱をもち変形したりしてバッテリーを破損することがあります。

ODYSSEYバッテリーは、充電電圧の上限を15Vとしています。この値は、厳密にはバッテリーのメーカーや種類により違いますが、おおむね15Vを上限を覚えておくと良いでしょう。
自動車のオルタネータの発電は、13.5~14.8V程度となり、レギュレータという部品で、15Vを超えないような制御がされています。

ODYSSEYバッテリーを充電する場合は、専用充電器(充電器12-3Tもしくは、12-10C)を推奨しますが、それ以外の充電器で充電する場合でも、必ず「密閉型、ドライ、メンテナンスフリー」に対応している充電器で充電することをお願いします。

いくつか例があるのですが、ガソリンスタンドで充電をしたら、バッテリーが熱を持ち、丸く膨らんで変形してしまった。ということがあります。
これは、ガソリンスタンドで作業した充電器が密閉型に対応していなかったためにおこったトラブルです。残念ながらこのバッテリーは、廃棄処分となりました。

このように、適切な充電をすることがバッテリーを長持ちするポイントとなります。

ただし、バッテリーが過放電(10.0V以下)した場合は、対応充電器でも充電できない場合があります。弊社ODYSSEYバッテリーは充電サービスを活用頂き良否状態を確認することをお勧めします。