ODYSSEYバッテリーの特徴(充電編) | プロジェクション スタッフ ブログ

ODYSSEYバッテリーの特徴(充電編)







ODYSSEYバッテリーの特徴として、先日放電特性を紹介しましたが、放電の逆の充電特性も非常に優れています。

一般的なバッテリーの充電は、充電の電流値の上限(おおむね5時間率容量の1/10の値9が決まっていて、大きい充電電流を流す事ができません。充電の電圧は、意外に大雑把です。
一般的なバッテリーは、一部、急速充電として大きな電流値を流して充電するケースがありますが、バッテリーの事を考えると負担が大きく、緊急の場合しかお勧めできません。

ODYSSEYバッテリーは、充電時の電流に制限が有りません。そのため、充電器が用意できるのであれば、大きな電流値を流して短時間で充電する事ができます。ただし、充電時の電圧の条件は、上限を14.7V(最大でも15.0V)となり、充電中はこの電圧を超えてはいけません。過充電となりバッテリーの熱による変形や破損の原因となります。

図で表すと、一般的なバッテリーは、瓶のような注ぎ口の小さな容器に水を入れるイメージで、ODYSSEYバッテリーは、ビーカー(懐かし~)のような口の広い容器に水を入れるイメージです。
図の「差」とある水が流れて出している高さは、充電電圧の差と考えてください。

ODYSSEYバッテリーの場合、10時間容量の3倍の電流を初期充電値として設定し充電すると、100%放電状態のバッテリーをほぼ満充電まで回復するのに必要な時間は30分程度です。

残念ながら現在市販されているドライ/密閉型バッテリーに対応した充電器は、定格出力が充電電流が前後10Aの商品が多いようです。その為に、ODYSSSEYバッテリーの短時間充電能力を体験する事は難しいかもしれません。

時々、ODYSSEYバッテリーを充電すると充電器のブレーカーが作動して充電できないという問合せが有ります。
これは、ODYSSEYの充電電流の受け入れ特性が良い為に、充電器の最大出力で充電するので、ブレーカーなどの保護回路が働くケースです。
充電器が根を上げてしまうということです。トホホ・・・
そのようなときは、弊社まで問い合わせくださいね。

ODYSSEYバッテリーは、よく放電し、よく充電される特徴があるということです。

でも、無理な放電、充電不足、不適切な充電による過充電は、バッテリーの短寿命の原因となりますので、注意してくださいね。(ODYSSEYも、一般の自動車用バッテリーも)