「お洒落で雰囲気のある大人のお店。私さ、ほとんどお酒飲めないでしょ?でも圭一郎さん、『愛梨が傍にいてくれるだけで充分だよ。』って言ってくれて、優しい目で見つめてくれるの。ドキマギして、彼の顔、まともに見れないの。あんなにたくさんお喋りしようって楽しみにしてたのに、胸がいっぱいってやつ?女子中学生に戻ったような気分だった。ドキドキドキドキして、胸が熱くなって、恥ずかしいけど、やっとのことで彼のこと見つめて…。そうすると今度は目が離せなくなっちゃうの、不思議。でも彼が愛梨のこと見つめてくれると、また恥ずかしくなっちゃって、目を逸らして俯いちゃうの…。
あ~、そうそう、信治さんの事も話したんだよ?夫、今メンタルダウンして欝、絶賛引き籠り中。私が養ってるって。そしたら、彼、仕事の知り合いで、欝になった人がいて、色々心配して話してくれた。でも、私、夫の話はしたくないって言って。そうだよね、ゴメンねって。優しくしてくれた。
でね、小一時間でお店を出て、そしたらストレートに言われたの。『愛梨を抱きたい』って。嬉しかった。本当に嬉しかったの。愛梨ね、お店で、2人でいる時から、胸の奥が、て言うか身体全体が熱くなっちゃって、切ない気持ちでいっぱいだった。あんな気持ちになったのは生まれて初めてだった。これが、これが恋かぁって。愛梨、初めて味わう感情だった。身体が疼くって感覚?あ~、この人に抱かれたいって、心の底から思ったの。だから圭一郎さんに誘ってもらって、本当に幸せだった。恥ずかしかったけど、迷わずコクンて頷いて…。そしたら、彼、優しく肩を抱いてくれて…、もう…、彼にもたれかかって、もう…、どうにでも好きなようにしてってなっちゃったのよ。」
信治に聞かせているのか、それとも…。思い出に浸り、うっとりと恍惚の表情を浮かべながら、独り言のように語る愛梨。
「もちろん、不安もあったの。私、今日、どんな下着を身に着けてたっけ?安物のブラやショーツだったら恥ずかしい。それに、本当に久しぶりのエッチだったし、また痛くて不快なだけだったらどうしよう、気持ちは抱かれたいのに、身体がついていかないかもしれない。そんな、痛がるだけの女なんて、そんな女、圭一郎さんだって、抱きたくないよね。だからちょっと怖かった…。とにかく嫌われたくなかったから…。
でもね、ホテルに着いて、緊張でガクガクしている愛梨を、彼、優しく抱きしめてくれた。ギュッとされて、彼の胸に顔を埋めて、『圭一郎さん』て、何度も彼の名前を呼んで、思い切り甘えた。髪を撫でられて、おでこや頬や首筋に、やさしく触れられて、キスされたの。身体がとろけそうになる感じ。頭の芯がジンジンした。男の人とキスしてあんな風になったの、初めてだった…。『愛梨を抱けるなんて、俺は幸せ者だな』て、耳元で囁いてくれた。もう、全身から力が抜けていって、どうにでもしてって感覚…。立っているのがやっとって感じ。ホントにあんなの初めてだった。そして、ゆっくり、服を脱がせてくれたの。もどかしいくらい優しかった。ブラジャーとパンティだけの姿になって、『愛梨、きれいだよ』て、何度も言ってくれたの。心配だった下着のことも、もう忘れちゃって、何も考えられなかった。でも『シャワーを浴びておいで』て、浴室に連れてってくれた。優しいでしょ?女が恥ずかしくないように、ガツガツせずに、ちゃんとシャワーを浴びさせてくれて…。」
ここで、愛梨は大きく溜息をつく。切なげに、記憶が蘇っているのだろう。
「信治さん、ちゃんと聞いてる?愛梨の幸せな幸せな体験談。妻が幸せなら、あなたも嬉しいでしょ?」
愛梨は、もう目の間の、夫である信治の存在を、まったく認識していないかのようだった。あの夜の記憶を語る自分に酔い痴れている。
「愛梨が先に、シャワーから上がって、その後、圭一郎さんがシャワーを浴びて、そして…、そこからは、もう…、ホントに衝撃だった。初めて圭一郎さんに抱かれて、あれを挿れてもらう前に、指と舌だけで、何度もイっちゃったの。あんな経験初めて。愛梨ね、人生で初めて「イク」て感覚を味わった…。恥ずかしくて、声を押し殺そうとするの。でも無理なの。私、セックスであんなに声出したの初めて。強制されて、演技で、じゃなくて、自然に出ちゃうのよ、自分でもビックリした。止められないの。自分の意志とは関係なく、彼の手の動きに合わせて声が出ちゃうの。愛梨の身体は、圭一郎さんに奏でられている楽器なんじゃないかって思うくらい、彼の指や舌の動きに反応して声が出ちゃうの。ホントに止められないのよ。『イク』なんて感覚はおろか、それまで気持ちいいなんて一度も感じたことなかったのにね。もうあまりにも気持ちよくて気持ちよくて、頭の中が真っ白になって、何も考えられなくなった。こんなことってある?私どうしちゃったんだろう、おかしくなっちゃった、て思った。短大の時の奴のチンポも大きかったけど、圭一郎さんのも同じくらい大きいのよ。でもね、まぁこれは、後から冷静になってから考えたことなんだけど、その時はそんなこと考えてる余裕なんて、全くなかったんだけど。
女ってさ、大きいチンポを受け入れる準備っていうのがあるんだよね、心も身体も。女のあそこは、普段は固いんだよ、閉じてるし。でもね、背中や首筋や、胸や脇や太腿、全身を愛撫されて、愛されているって、精神的な気持ちの問題も大きいんだろうけど、どんどん濡れて柔らかくなっていくの。自然に開いていくの。でもまだその大事な処には触ってくれないの。女の方が、あそこに触ってほしくて触ってほしくてたまんない!って思うまで触ってくれないの。
その時点で愛梨のあそこは、涎を垂れ流して彼を待ち望んでいる状態だった。本当にこんなこと初めて。私が男の人にあそこを触ってほしいって思うなんて、信じられなかった。そんなこと想像も出来なかった、あり得ないって思ってたのに。圭一郎さんね、愛梨の反応を見ながら、意地悪せずに、やっと触ってくれた。もうそこから、彼、手と舌で愛梨のあそこを優しく責めてくれて、気が変になるくらい気持ちよかった。はしたないくらい声が出ちゃうの。私のあそこは、もうぐちょぐちょにほぐされてて、とろとろになっていた。その間に何度もイっちゃって。彼のモノが欲しくて欲しくて堪らない、もう我慢できない状態だった。身体も気持ちも両方ね。朦朧とする意識の中で、譫言のように懇願してたの、『圭一郎さんの女になりたい、圭一郎さんの女にして!』って。彼ね『愛梨はもう俺の女だろ?』て言ってくれたけど、『違うの…そうじゃないの…、もうこれ以上はムリ…、愛梨を圭一郎さんのモノにして!圭一郎さんのが欲しいの、お願い…』って、自分から股を大きく開いて、あそこを彼の前に思いっきり突き出してお願いしちゃったの。もう、恥ずかしいとか、女のプライドとか、そんなもの跡形もなくどこかへすっ飛んじゃって、はしたないとか、もう、そんなことを思う余裕なんて全くなかった。とにかく、圭一郎さんのあれを、愛梨のあそこに挿れてほしく挿れてほしくて、気が変になりそうだった。挿れて、挿れてって、それ以外の事は何も考えられなくなっちゃったの。そしたら、彼、ゆっくり、優しく、挿れてくれた。もう言葉にならないくらい幸せだった。
でね、全く痛くなかったの。信じられなかった。圭一郎さんの、あんなに大きなモノを、彼、何度も愛梨の大事な処に出し入れしたんだけど、全然、痛くないのよ。ヌルって簡単に入っちゃうの。気持ちよくて堪らない…『圭一郎さ~ん!』て、何度も彼の名前を呼びながら、彼にしがみついて、大きな声を何度もあげちゃったの。愛梨の方の受け入れ態勢が万全だったからだよね。そうか、今まで、痛くて痛くてしょうがなかったのは、まず気持ち、男のモノを挿れて欲しいってホントに願っているかどうか、そして、あそこの方、柔らかくほぐされて、濡れ濡れでとろとろに、ペニスを受け入れる状態になっているかどうか、そうか、そうだったんだ、て、後から思ったんだけどね、これは…。当日のその時は、正直、気持ちよすぎて、あんまり覚えてないんだ。ゆっくり挿れられて、幸せを噛みしめていたけど、グッと奥まで突かれた瞬間、意識が飛んじゃったの。もう後はよくわからないまま、必死に彼にしがみついていただけ。正常位だけだったよ、その初めての夜は。後から彼に『愛梨、凄い声で絶叫してたよ。』て言われて、嘘でしょ?って、恥ずかしくて恥ずかしくて堪らなかった。でね、愛梨が限界を越えてぐったりしちゃったから、圭一郎さん途中で止めてくれたの。彼はイかなかったそう。愛梨の方は、何回イったかわかんないくらい、イキまくっちゃったんだけどね。彼、別にいいんだって。射精することが目的じゃないからって。世の中には、そんな男がいるんだってビックリした。
終わって、彼にシーツを見せられて…、そしたら、べっとり、びしょびしょに濡れてたの。メチャメチャ焦った。もしかして、愛梨、おしっこ漏らしちゃたの?て、前に話したことあるよね?私、前科があるから…。恥ずかしくて恥ずかしくて…。そしたら、彼、おしっこじゃないよって。ウソでしょ?これ、全部愛梨が出しちゃったの?こんなに?愛梨がこんなにまき散らしたの?潮を吹いたってこと?信じられない、そんなことある?おしっこじゃないって言われて、それはホッとしたけど、でも違う意味で恥ずかしくて、顔を覆っている私を、圭一郎さん、優しく愛おしそうに抱きしめてくれた。彼が優しく肩を抱いてくれて、彼の腕枕の中で幸せを噛みしめて、少し落ち着いて、これがエクスタシーかぁ、これがオーガズムかぁ、これが本当のセックスかぁって、感動して涙が出てきた。今までの私の人生って、いったい何だったんだろうって思った。世の中に、こんな幸せなことがあったなんて、こんなに気持ちいいことがあったなんて、私、知らずに生きてきた。彼に抱かれる前の、さっきまでの自分と、彼に抱かれた後の、今の自分が、まったく別人のように思えた。生まれ変わったっていうか、ずっと長い間眠っていて、今やっと長い夢から覚めたような気分だった。何も知らなかった私。それが本物の『男』に出会って、初めて私は女の歓びを知ったの。彼に出会わなかったら、私は、一生この快感を知らずに人生を終えてたんだって思うと、空恐ろしくなって、怖くなって、必死に彼にくっついて、離れたくない!て。彼の胸に顔を埋めて泣きじゃくったの。そしたら圭一郎さん『どうしたの?愛梨、不安になっちゃったの?』て言ってくれた。泣きじゃくる私を宥めるように、『これで最後にはしたくない、また会ってくれるかい?』て。愛梨、彼の腕の中で、泣きながら必死に何度も頷いた。『よかった。また愛梨に会えるなんて嬉しいよ。ありがとう。』て、優しく抱きしめてくれてキスしてくれて、髪を撫でてくれて、心も身体も満たされるって、こういう状態を指す言葉だったんだってホントに思った。
その後2人で抱き合って少し眠った後、明け方になってホテルを出たの。今度は昼間デートしよう、一緒に色々買い物に行こうって言ってくれた。嬉しかった。うん!て元気に答えて抱きついて甘えちゃった。そしてね、彼、タクシー代だってお金を持たせてくれた。10万円…、え?こんなに?こんなに、困る…って言ったら、いいんだよって。彼、私が生活費に困っていることを知っているから、援助してくれたんだと思う。あ~、これが援助交際かって思った。でも、お金を介した関係でも、それでもいいって思ったの。圭一郎さんがまた会ってくれるなら…。
帰りのタクシーの中で、私は何とも言えない満ち足りた気持ちだった。明け方、明るくなっていく空が、街並みが、人が、昨日とは全く違って見えたの。私、女になったんだ、私は女なんだ、昨日までの私は女じゃなかったんだ、圭一郎さんに女にしてもらったんだって、また涙ぐんじゃったの。生活をしていれば、辛いこと、嫌なことだっていっぱいあるよね、でも頑張れる、愛梨、頑張れる、また圭一郎さんに会えるんだったら、また彼に抱いてもらえるなら、愛梨、頑張れるって思ったの。
それからはもう…、ずっと、そう、ホントにホントに、ず~っと、四六時中てやつ?寝ても覚めても、ず~っと愛梨の心の中には、彼がいるの。心の中で、ずっと彼の名前を呼んでいるの。冗談抜きで、大袈裟じゃなくて、1日に何百回も彼の名前を呼んでいるの。自分でも笑っちゃう、呆れちゃうくらい、処女の女子高生か!て、自分で自分に突っ込みを入れながら、ホントに…、馬鹿みたいに、一日中、何をやっていても、ず~っと…、彼の事が頭から離れないのよ。もう、圭一郎さんに会えないなんて、彼に抱いてもらえない生活なんて、考えられない。そんなの絶対に嫌!堪えられない!」
うっとりと、恍惚の表情を浮かべながら、彼との初めての夜の思い出を語る愛梨。間違いなく、愛梨にとって愛する男は、目の前の、夫である信治ではなく、愛人にしてもらった圭一郎だ。信治は、さめざめと泣きながら、愛梨の告白に耳を傾ける。妻である愛梨に、「裏切られた」という感覚は全くない。全てが自分のふがいなさが招いた事態なのだから。ただただ、悲しかった。愛する妻が、愛しくて愛しくてたまらない、何よりも大切な愛梨が、自分よりもずっとずっと優秀な男に、心を奪われ、その身を委ねる。しかも、初めて女の歓びを知った言う。自分は捨てられる。愛梨が自分の元を去ってしまう。それだけは、それだけは、それだけは…。愛しているんだ、愛梨。行かないで…。