ここ数年で相談内容としても最も増加率が高いのが「鬱」。これまでも病気は意外なところに原因があったということをお話してきましたが、特に「鬱」に関しても私なりに分析していくと意外なところにある可能性を見出しました。

最近では知られるようになった病気ですが、「LOH症候群」(加齢男性性腺機能低下症=男性更年期障害)(推定600万人)。

症状からガン?鬱?脳血管?・・・?実は正体は男性ホルモン(テストステロン)の低下で、脳の海馬の弱化、ストレス耐性低下、骨形成抑制、脂肪蓄積抑制機能低下、膵臓障害、疲労、精巣機能低下などが症状としてみられるようになります。

原因がほぼ正確に発見できる医師を見つけ、その適格な対処法を見出す必要があります。精神的な病と言われるものも原因が違えば対処法も違うのは当然のことです。

認知症でも例えば、アルツハイマー?正常圧水頭症?レビー小体型?前頭側頭葉変性症?では原因を見誤ると改善策は的外れになります。

鬱でも同じことが言えます。原因を見誤れば的外れな治療法になりますから、長引けば長引くほど薬の長期服用で体中に異変を起こしかねません。ご本人も家族もゴールの見えない長期間治療は大変なことと察します。

話を「LOH症候群」に戻します。

「LOH症候群」は加齢に伴う精巣機能の低下が原因であるため、高齢者に多い病とされています。つまり若い人が鬱などの病にかかり病院で原因を探っても、まず若いというだけで「LOH症候群」は原因候補から消去されることが多く、まだその病名すら知らない医師もいます。

しかし、精巣機能は結局のところは脳が原因です。精巣機能の衰えでなく脳の海馬内のテストステロン合成の低下が原因であるわけですから、「若い=精巣機能若い」では片付けられません。

私が注目したのは、近年、
若者のテストステロン合成能力低下です。すなわち、「若年性LOH症候群」があってもおかしくないのです。しかしこのような病名はありません。女性もエストロゲンという女性ホルモンの低下で脳の海馬が保護できなくなり記憶力が低下するのです。閉経後の女性が物忘れがひどくなるのはこの原因と見ていいでしょう。

要するに単に
鬱という前提で対処していくととんでもない的外れとなります。鬱に対する私の超問診ではこの疑いも見逃さないようにしています。

ちなみに脳の海馬のテストステロン合成には含硫アミノ酸を不足させないこととその合成を壊す酵素の働きを抑えることががまず大切です。