それでは、クライアントの皆さまにお知らせした内容から「GAMの誕生からその考え方や有効性」を可能な限りご紹介します。
GAM( Gann‘s basic & Molecular theory)
分子栄養学と金融工学の融合。これによって血液検査結果分析をするという、 画期的なことが予防医研 FOMAN によって日本で初めて、いや世界で初めてのメソッドとして行われています。唯一無二のこの分析法がどのようにして生まれたのか、またこれまでの血液検査の分析の仕方とどのように違い、なぜ有効性の差別化を図れるのかを説明していきます。
1、ギャン理論と分子栄養学の出会い
この分析法を考え出したきっかけは、私が経営する会社で副業的に行っていたファナンシャルプランニングと証券仲介業に携わる中で思いついたことでし た。それは相場における「サイクル」という概念でした。人間の体にもサイク ルがあることは説明するまでもありませんが、女性の生理の周期などはその代表例でしょう。体内では血液が循環していますが、新鮮な栄養と酸素の供給と老廃物の回収など、これもサイクルとして当てはめることができます。
しかし、私が最も注目したのは「副作用」という医学 の世界での言葉が金融界でも使われていて、それがあまりにも人間の化学的治 療における流れと結果に酷似しているということでした。例えば、日本の政府 当局は、ドル、円為替に対して「市場介入」「金利操作」というような人為的な手法で市場管理をおこなっています。短期的に効果があっても、長期的にみると全く機能していないのが常であり、かえってこの「市場介入」によって 思わぬ反動から景気が悪化し、影響が出やすい株式や為替相場に打撃を与えてしまうこともあります。人間が病気になったり症状を訴え病院に行くことで処方された薬でもって一時的に症状が改善されても、所詮は薬です。体質が改善するものではありません。さらに薬には副作用というものがあります。長期的にはかえって体を悪くしたり他の臓器に悪影響が出る場合があります。金利操作などは、円高にすればドル高をくい止められますが、円高によって悪化する企業の業績不振によって相場が大きく下落することがあります。つまりその場しのぎの一時的な対処やその副作用など全く人間の病気に対する現代医学と合致することが多いのです。
心理学の分野にも言及していきますと、「病は気から」という言葉があります が、まったく相場(景気)も「景は気から」であります。軽度重度に限らず「気 持ちの持ちよう」「考え方」で計り知れない免疫力や自然治癒力を働かすことが人間には可能です。景気も基本的には、一人ひとりの財布の紐が固いかどうかという将来の不安や期待という心理的なことで実際は決まっているのです。景気は経済状態の結果ですから当然に金融とは切り離せません。投資家の方々にと っては常識ですが、「心理学のセンスなしで投資はするべきではない」というこ とです。
また、工学的なセンスと理学的センスの両方を兼ね備えているということも 重要になってくるでしょう。工学はむしろ文系に近いもので、金融工学は理系畑の人には価値として不要な考えすら持ちえますので、私など文系畑出身のものには通じるものがあり、感性も手伝うことで心理学的にも有利に活かせ、分子栄養学と金融工学の融合という「理系4:文系6」の世界で仕事が出来る運命的なことに感謝の念を惜しみません。
2、自然治癒力と相場のサイクル
まず、ギャンのサイクルの基本的な考え方から説明します。ギャンは「 この 宇宙のすべてのものは円か楕円を描いていることを念頭に置いてください。これは具体的なものであれ、精神的なものであれ、 物理的なものであれ、すべてに応用されるのです。考えのすべてが円を描くのであり、必ず戻ってくるのです。時間がかかるかもしれませんが、その発想が良いか悪いかによって良い結果、悪い結果がついてくるのです。これが我々が自覚しなければならない真実であり、世の中はそうように動いているのです。 」と。
人間には、ホメオスタシス(homeostasis 恒常性維持機能)が備わっています。 わかりやすく言うと、「元に戻す機能」で、体温、血圧などが上がっても下げようとするなどの調整機能のことです。
詳しく記すと、恒常性維持機能とは、私たち人間は、病気の原因となるウイル スや細菌が感染したり、あるいはがん細胞が発生し多少の増殖をしても、常に体 の環境を快適な一定した状態に維持する機構が備わっていて、生体環境を正常 な状態に保とうとします。これが生体の恒常性の維持機構と呼ばれるものです。 たとえば、血圧や血糖値は一定の範囲内に保たれ、気道の粘膜は一定の粘度の粘液で潤い、胃の中は胃酸により一定のPHに保たれています。それらの破綻した状態が病気であると言うことができます。しかしながら、そこで当たり前のように登場するのが薬です。薬は恒常性維持機能を無視して毒性の力でその症状 を無理に抑えようとします。この状態を続けると、恒常性機能が働かない体になってきます。人間の体とは、自然の力を無視して異物(薬)で抑えようとすると、 恒常性維持機能は「他(薬)から助けをもらっているから働かなくてもいい」と認識するようになります。最終的には薬漬けから副作用の影響も含めて体は破たんします。
実は、経済もまったく同じ機能が働いていると言えるのです。経済はマネーの循環です。家計も財布の紐を締めたり弛めたり、企業も財務状況に応じてコス トカットをしたり、逆に投資を増やしたりして調整をしています。このように、 景気も実のところは、このように調整(恒常性維持機能みたいなもの)されるよ うになっているのです。しかし、家計では思わぬ出費や企業も不測の事態などが起こり得ます(ウイルスや細菌に侵されることに該当する)。日銀も状況に応じ て、お金の流通量を増やしたり減らしたり、あらゆる金融政策でもって景気を安定させようとします(自然治癒力に該当) 。こういった調整は経済の健全性を保つために常に必要となります。しかし、これが度を超えたりその場しのぎの政策になると「副作用として」 経済の混乱を起こします。「間違って度を超える」「間違ったその場しのぎ」というのが、人間に当てはめると薬に頼るということです。副作用で体が壊れていくということです。薬の耐性という問題も起こってくるでしょう。また、どんなに気をつけても戦争や災害、政治家や官僚の不祥事などで一気に為替や株が乱高下しま す。これこそ人間の遺伝子の異常や突然変異といたものに例えることができるでしょう。
いかがですか?特に金融経済の流れや仕組みと人間の体内で起こることは酷似していると感じませんか?この辺の勘をつかんでいただければ幸いです。地球の自転や公転の周期、四季などのサイクルと同じことが人間の体内でも起こっている限り、ギャンのサイクル理論は分子栄養学の血液検査分析と融合させるべきであり、かえってこれが自然の姿であると結論づけるのです。
3、GAM の基本的考え方
GAMでは、検査数値の流れの部分に関して、近似曲線と移動平均線を多く応用します。つまり、点でなく線で分析するということです。一回一回の検査数値(点) だけでの判断はあまり意味が有りませんし、危険すら伴う可能性もあります。…もちろん単独でも意味ある項目もありますが…生きている人間の血液検査数値というものは、特定の時間における、特定の身体条件を持った、特定の個人の生体の流れの中の一瞬の数値と言えます。同じ人でも生涯 2 度と同じ条件にはなり得ないのです。

「人間の体はすべてつながっており、身体を部品ごとに分けて考えるのではなく、 一つの有機体としてみるということ」
これは東洋医学と西洋医学の違いを最もわかりやすく表現した言葉と言えま す。つまり、人間の体がすべてつながっているからには、治療においてもそうあるべきなのです。「木を見て森を見ず」という諺があります。これもプロの投資家が心得ている一つの教えで、「小さいことに心を奪われて、全体を見通さないこと」のたとえです。株式投資をする際に、ターゲットにしている企業の業績などを四季報を広げて調べるだけでなく、マクロな経済の視点を忘れてはいけないということです。さらに、関連企業の業績や善悪の噂など「風邪が吹けば桶屋が儲かる」という諺通り、「この症状や病気の根本の原因は何なのか?」とあらゆる表面化した症状から背理法や消去法を用いて分析していく必要があります。 例えば、血糖値が高い(糖尿病)場合、医学では「薬やインスリンの投与」に よって血糖値を下げるということになりますが、もしこの患者がコレステロールの薬を服用していたら、分子栄養学ではまずマンガンの不足を疑います。マンガンが不足する とクロムが働きません。クロムが不足すると亜鉛が働きません。結局、クロム不足の GTF(細胞とインスリンを合わせるもの)がうまく作用せず血糖値が上がる、もしくは亜鉛が不足することでインスリンの原料不足で血糖値が上がる、という分析ができます。このように「つながり」が重要で、ここでも点でなく線が大きく貢献するようになります。 一つの臓器や一つの症状、たった 1項目の検査数値をもとに判断しようとすることは、的外れや失敗につながる可能性が高いということです。
ギャン理論「ポジションメーク」より
このように、これまでの血液検査において、検査そのものを否定するのではな く、その真の使い方を知ることと有効性を高める(治療や予防に貢献する)ことを目的としてGAMを完成させました。
分子栄養学コンサルタント 三好康介
