んで英検準1級の二次試験だ。
二次試験に残ったのは、5人ぐらいしかいなかった。けっこう苦戦していた女子大生はもちろん、例の女子中生ですら落ちたらしい。
試験官は50代ぐらいの日本人男性で、英語教師風のけっこう厳しそうな顔つきの人だった。
でも話してみると、かなりフランクで若干軽いノリの、話しやすい感じの人だ。
「この級を受けるのは初めてなので、すごく緊張してます。落ち着かないです。実は腹痛なんです。」
みたいなことを言ったら、
「僕は受験者を公平にあつかうよん」
みたいな感じのことを言われた。
4コマは、新しく社会人になる田舎の女性が都会の企業から内定を受けて、母親に相談した上で(このときお母さんは娘がうまくやっていけるか不安だったが、女性は大丈夫よ!みたいなことを言って)勤め始めてみたものの、通勤電車は混雑していて、おまけに労働時間は長く、最後に電話で母親に「仕事辞めたい」とうったえる、というものでした。
俺のナレーションはせいぜい、
文法的にかなり誤りがあり、とぎれもあり、適切な英語で表現できてはいないものの、かろうじて内容はきちんと捉えている
みたいな感じだった。
練習ではいつもスピーチの時間が足りなくて終ってしまったのだが、意外にも時間が余ってしまった。
それで面接官の人は、
「もうナレーションは終わりかな?」
みたいなことを訊いてきたので、
何か付け加えなきゃな・・・と思って、
「このストーリーは何かをする前にそれについてよく考えることの大切さを教えてくれていると思います」
みたいなことを言っておいた。
質問は四つあった。
一つ目は、
「最後の場面で、あなたが母親だったら、娘に何と言うか?」
みたいな感じだった。
俺は、「とても疲れているのね。哀れむわ。でもそんなふうに諦めちゃいけないわ。本当に一生懸命頑張ればきっとやり遂げられるわ。忘れないで、何が起こっても私はあなたのそばにいるのよ。私はあなたのお母さんなんだから。諦めないでね」
みたいな感じの臭いセリフを言っておいた。
面接官の人は苦笑していた。
質問の二つ目は、
「どうして若い人たちは田舎から都会に行くのか?」
みたいな感じだった。
俺は「都会にはたくさんの建物や面白いものがあるからだと思います。田舎は確かに穏やかで平和だけど、刺激的なものがありません」
と言っておいた。
そしたら、
『あなたは「刺激的な」と言ったが、それだけが理由かな?「企業」という点ではどうかな?』
と言われたので、
「はい。確かに都会には田舎に比べて大きな企業がたくさんあります」
と返したら、
試験官の人は満足げに、
「OK」
と言った。
三つ目は、
「都会に住む人は、うまくストレスを処理できているか?」
みたいな感じだった。
それで俺は、
「そうは思いません。その種類のストレスは非常に強いものなので、簡単には処理できるものではないと思います」
と言っておいた。
そしたら少し神妙な顔つきをされた。
俺は、質問の意図を間違えてしまったのか?
四つ目は、
「男性と女性は平等に雇用機会が与えられるべきか?」
みたいな感じだった。
俺は、
「はい(そう思います)。男女に平等な雇用機会を与えるよう規定する法律があります。」
みたいなことを言った。
そしたら面接官の人は、
「英語だとその法律の名前は何と言うのかな?トライ!トライ!」
と言ってきた。
・・・そんなの知るわけねえだろ!
口ごもっていたら、面接官の人は、
「ザ・ロー・フィッチ・なんとか、かんとか・・・」
とビシッと英語で言った。
マイナスされたよな。アティテュードの点数に響いていないといいけど・・・。
それで面接が終わって、
「話せて楽しかったです。チャンスをくださってありがとうございます」
と言ってその場を離れ、
教室を出るときに
「ありがとうございます」
ともう一度言って出た。
めっちゃ緊張した!
教室を出た後、震えが止まらなかった。
無事合格しているのだろうか?
20**年11月**日
ここ1週間ぐらいは、ほんとうに最悪な日の連続だった。
タイヤ交換時期ということで、毎日がものすごく忙しく、本当に死ぬ一歩手前みたいな感じだった。
しかもまたジジイからごちゃごちゃ言われ、マジウザかった。
でもたった一つだけいいことがあった。
英検準一級に、合格した。
22点が合格ラインだったのだが、俺は25点だった。一次試験と同じで、最低ラインではないけれど、それほど余裕があるわけでもない合格、といった感じだった。
一発で準一級に合格できて、サイコー嬉しい。
これからは少しずつ、1級合格に向けて努力していこう。