20**年2月4日
精神病院に行って、2回目の診察を受けてきた。
最初は先生と今後の方針について話しをして、次に臨床心理士(心理カウンセラー)の人にバトンタッチがなされ、最初のカウンセリング(ガイダンス的なもの)が行われた。
先生の話しでは、「別人のようになりたい」という私の願望を現実的なものへと変える必要があるということ、それから「治療法が私を変えてくれなかった、だからダメ」という受動的な態度ではなく自分から変われるよう努力しようとする能動的な態度が必要であるということをきいた。
つまり、大学の頃のようにすぐに見切りをつけてカウンセリングを中断することのないように・・・ということだ。
なるほど貴重なアドバイスだと思う。
臨床心理士の人は女性で、まあ、若干地味っぽくて頭良さそうな人だった。
何を考えているのか、あまり予想できそうにない人だ。この人は俺なんかよりずっと頭がいいのだろう。
今後の方針についてきいた。
まず2,3回、俺の願望が実現可能かどうかを判断する猶予期間のようなものが設けられる。彼女との会話を通して、またいくつかの心理的な検査(ペーパーテスト)を通して、俺のパーソナリティーと彼女の治療経験とを照らし合わせ、最終的な判断が下される。
俺の願望が実現可能ならばカウンセリングをそれ以降も続けていく。実現不可能ならばカウンセリングはそこで終わる。
なるほど、はっきりしていていいと思う。
今日はSCTとMMPIという二つの心理検査を持ち帰った。
SCTは書きかけの文章(「外国」とか「本を読むと」とか)に続けて、頭に浮かんできた文を自由に書いていく検査だ。
たとえば「『外国』へ行って、いろいろ変わった風景を見たい」、「『本を読むと』人生について考えさせられることが多い」といった具合だ。
MMPIは、Minnesota Multiphasic Personality Inventory の略で、沢山の質問に「そう」、「ちがう」のどちらかを選んで答えていく検査だ。「どちらでもない」は極力使ってはいけない。
とりあえず二つとも、思ったとおり書いておいた。
これは俺の性格を推測するためのものだから、極力素直に答えたほうがいいということはわかっている。
だから嘘のないように答えた。
次の診察は明後日だ。
そういえばこの間の診察のとき、CMIとかいうテストを受けた。
それはその人の神経症的な傾向を見るためのテストらしい。
インターネットでちょっと調べてみたところ、評価は確かⅠからⅣかⅤの4・5段階に分けられていて、Ⅰが正常、Ⅱが正常範囲内、Ⅲはやや異常、ⅣやⅤが異常というものらしい。
実は、俺は先生とのカウンセリングのなかで、こっそり結果を盗み見ていた。
Ⅲだった。
20**年2月6日
カウンセリングでは、家族構成とかを詳しく聞かれたり、俺の過去のことについていろいろ聞かれたりした。
だいたいは大学時代に臨床心理士の人にきかれたことと同じようだった。
次回は心理検査などを行なうらしい。たぶん、ロールシャハテストとか、知能検査みたいなものだろう。
20**年2月10日
心理検査の知能検査みたいなものは、おそらくWAIS-Ⅲだったのだろうと思う。
全体的に、8割から9割ぐらいはだいたい正確に答えることができた・・・と思う。
ただし、数字に対応した符号を書き写す項目についてはやり方を失敗した。数字をまとめて四つ覚えて符号を書き写していくよりも、一つ一つ見ながらやった方が結果的には早かったかもしれない。
検査時間は45分程度で、次回またその続きをするらしい。
ということは、数唱などが出題されるのだろう。
最初の検査の全体的な説明のとき、彼女は全部で2時間近くかかると言っていたから、おそらくWAIS-Ⅲだけではなく、K-ABCも受けることになるだろうと推測される。
しかしどのような問題が出題されるのかは、ネットで調べてみたがよく分からなかった。
明日大きい書店に行ってそれらしいの本を探してみようと思う。
俺は、また自動思考に陥ってしまっているのだろうか。