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 Pink Floydは1967年3月シド・バレット作のシングル「アーノルド・レーン」でデビュー。同年8月ファーストアルバム『夜明けの口笛吹き(The Piper At The Gates Of Dawn)をリリースする。プロデュースは1965年(Rubber Soul)までビートルズのレコーディングエンジニアだったNorman Smith。当初邦盤は「サイケデリックの新鋭」というタイトルだったが後に「夜明けの口笛吹き」に改名される。                 
 このアルバムをレコーディングしていた、EMIレコーディングスタジオ(後にアビーロードスタジオに改名)ではビートルズが『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』を制作していた。ピンク・フロイドのレコーディングの様子を窺いに来たポール・マッカートニーはバンドの演奏を耳にし、「彼らにはノックアウトされた」と語ったという逸話が残っている。
 ビートルズと同じスタジオ・同等のレコーディング機材を使用し、元ビートルズのエンジニアがプロデュースしたというのは新人バンドの待遇としては破格のものだったのでは。
 また、この時すでに「世界のビートルズ」のメンバーであったポール・マッカートニーがわざわざピンク・フロイドのレコーディング現場を見に来ていたとしたら、これも破格の出来事と言える。
 1967年、世界規模のムーブメントが起きた「時代背景」とシド・バレットという才人の感性が一瞬のマジックを引き起こしたのかもしれない。
 シド・バッレットがリーダーとしてレコーディングに全面参加した唯一のアルバムにして、1967年という時代を象徴するサイケデリックとポップスを融合させた絶品。