いよいよ安倍内閣が始動し、一筋の光明が差したというところでしょうか。
以前、ブログで安倍氏の首相再任を憂慮する由を述べましたが、選挙戦を通じて、前回の経験から多くのことを学ばれ、経済財政政策に関して、かなり勉強されてきたのではないかと思いました。また、外交・安全保障に関しても、民主党による弱腰外交によって我が国を取り巻く国際環境が緊迫化していることから、専守防衛を脱却して、法的にも物理的にもまともなミリタリーにするという主張は多くの有権者が納得するものであったのだと思います。是非とも、自民党にもう一度頑張ってもらいたいです。
まず、選挙結果に関してですが、メディアの報道では小選挙区によって死票が生じたり、振り子現象が起こることが短命内閣を招いているとする批判がなされたりしましたが、何が問題なのか全く理解できません。自民党が大勝したのが気に食わないからといって、選挙制度に責任を転嫁するなんて、低俗にも程があると思います。それに、小選挙区が短命内閣を招くという因果関係なんてありません。OECD諸国のなかでも、こんなにコロコロと内閣が交代している国なんて日本くらいですし、そんな感覚的なことしか言えないメディアなんて最低だと思います。以前にも書きましたが、政党政治の混迷は、政党内の調整機能未整備による90年代以降の政治経済的外部環境への適応不全にあるという仮説が提示されていたりするものの、小選挙区を採用したから短命内閣が引き起こされるなんていう仮説は聞いたことがありません。小選挙区を採用している国で、短命内閣が続いている国でも列挙してみろと言いたいです。それよりも、小選挙区比例代表制という中途半端な選挙制度のほうがよっぽど問題だと思います。小選挙区で、民意で落選した議員が、比例でゾンビ復活するなんて、おかしな制度だと思わないんでしょうか?むしろ、小選挙制か比例代表制かをはっきりさせたほうが良いような気がします。
また、今回の衆議院選挙では、雨後の筍のように小政党が乱立しましたが、そもそも彼らは何のために政党を立ち上げているのか理解できません。単一争点しかないのに、政党としてまとまっているなんて、そんな馬鹿げたことが先進民主主義国家でほかにあるんでしょうか。あまりにも、有権者を馬鹿にしているし、既存政党さへ変革できないで、無責任に離党していった人たちが日本を変えられるなんて信じられません。今回の選挙で、民主党は大敗し日本維新の会程度の議席数に落ちぶれましたが、民主党が自民党に対する対立政党として、有権者に対して選択肢を提示できるような政権担当代替政党として復帰できるように頑張って欲しいと思います。それこそが、二大政党制による安定した政党システムと競争的民主主義に寄与することになるからです。私は、政策的には日本維新の会やみんなの党は嫌いではありませんが、彼らに期待できる部分というのはかなり限定的であって、やはり既存政党(自民党)でなければ、日本の再生は不可能だと思います。
ちなみに、私の実家の選挙区では、自民党が勝利しました。さいたま一区は、かなり激戦区と言われていて、2000年以降、民主党候補の武正公一が強かったのですが、自民党が党の若返りを図り、優秀かつ活力あふれる候補者を擁立したこともあって、ようやく自民党が勝利することができました。さいたま一区には、民主党から野田元首相や、自民党からは安倍首相や小泉進次郎議員などが応援演説に来るなど、かなり接戦を繰り広げていました。私自身も、普段は選挙カーで奇声を発している候補者に耳を傾けることはしませんが、今回はきちんと自民党候補者の演説を聴きに行き、県議会議員や市町村議員がどのように選挙活動において動員されているのか、また、公明党との選挙協力などについても垣間見ることができ、日本政治に関して理解を深めるよい機会となったと思います。今回の選挙戦を通じて感じたのは、やはり、いかに公職選挙法が現代にはそぐわない時代錯誤の制度体系になっているかということです。選挙カーで右翼と同様に、拡張器で名前を繰り返し言い続けるなどという選挙活動ではなく、インターネットを通じた選挙活動によって、有権者に対してきちんと政策対立軸とその理解を深めるように資源を割くべきではないでしょうか。選挙期間に突入したからといって、候補者がツイッターもブログも使えないなどというのは、非効率的で無意味だと思います。きちんと、時代にあったものにリバイスして欲しいですね。
だらだらと綴りましたが、自民党に求められているのはなによりも政策実行力です。有権者の期待に応えられるように、頑張って欲しいと思います。
