前回の流れで、同じく20周年記念のデビューアルバムから、、、
Norah Jones | Come Away with Me (2002)
Norah Jones | Come Away with Me (20th Anniversary Super Deluxe Edition, 2022)
Spotifi, デモやお蔵入りなど未発表音源がてんこ盛りな全44曲サンプル試聴
Norah Jones | Come Away with Me (20th Anniversary Super Deluxe Edition, 2022)
この曲を。
Norah Jones | One Flight Down (2002)
実は昔もネタにした事があり、未だにアクセスがある。
しかし書いたのはもう8年も前で、今の感覚で見ると全くイケてなく気になりつつも放置していたもの。(実はそんなのが一杯...汗)
その時々の気分や解釈の違いと言ってしまえばそれまでですが、その度合いが全く違って、、、
例えると、子供の頃は分からなかった事が大人になってようやく理解出来るとでも言うか、そんな次元のお話。。。
もちろん、今書いていることも5年後10年後に見たらまたいろいろと思うんだろう。
それもまた面白いところではあるんですけどね。^^
この曲は正にそんな事を歌った曲でもあって、"One Flight Down" =「一つ下の階」から聞こえる楽器の音から今の貴方なら自分の過ちに気付くでしょ?と問いかけてる。
つまり、以前は気付けなかった音や弾けなかったフレーズを年齢を重ねてフト理解する瞬間が訪れる。
恋愛や人間関係も同じで、、、って感じで。
そんなこんなで、こんなキッカケでも無いと出来ないので改めて。
*あくまでギターで採ったギター目線での解釈です。鍵盤目線ではまた解釈が異なると思いますので予めご了承ください。
*符割はこの環境では表現し難いので実際の音をよく聴いて掴んでください。
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[Intro]
| (Ab*-Bb*-C#*- ) C# Ab/C | Bb7 Bb7sus4 - Bb7 | Bbm7/Eb - Ebm7 A7(b13) | Gb/Ab Ab7 |
| C#7 - C#7sus4 - C#7 Bb7(b9) - Bb7 | Ebm7 Ab7 | C# Ab13 | C# C#sus4 - C# Ab7 (Ab*-Bb*-C#*- ) |
[A]
| C# Ab/C | Bb7 Bb7sus4 - Bb7 | Ebm7 A7(b13) | Gb/Ab Ab7 |
| C# Bb7(b13) | Ebm7 Ab7 |
(2) | C# Ab13 | C# C#/C |
[B]
| C#/B C#/Bb | A6 Ab7 (Ab*-Bb*-) | C#/B C#/Bb | A6 |
| Ab7 |
[A(2)]
[B]
[Outro]
| C# Ab/C | Bb7 Bb7sus4 - Bb7 | Ebm7 A7(b13) | Gb/Ab Ab7 |
| C# Bb7(b13) | Ebm7 Ab7 | C# Ab13 | C# |
(*)= 単音での経過音です
ex.(一例です)
C#= x4666(4)
Ab/C= 8x689x, 8xx898, x3111x
Bb7= 686766, 68679(6)
Bb7sus4= 686866
Bbm7/Eb= x66666
Ebm7= x68676, x6467x
A7(b13)= A7(#5)= A7aug= 5x566x
Gb/Ab=Ab11= 4x432x
Ab7= 464544
C#7= x35353
C#7sus4= x3536(3)
Bb7(b9)= 6x6767
C#sus4= 4667x
Bb7(b13)= Bb7(#5)= Bb7aug= 6x677x
Ab13= 4x456x
C#/C= 8x666x
C#/B= 7x666x
C#/Bb=Bbm7= 6x666x
A6= 5x467x
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イントロは、いろいろオカズが入っています。
でもそれは経過音だったり、基本的なコードを元にお約束的に足したり引いたり
この環境では表し難いのですが、2小節目終わりから3小節目頭に掛けての「Bb7→Bbm7/Eb→Ebm7」の流れみたく文字として書くと難しく感じるけれど、ただ単にシャクってるだけだったり、そんなのが殆ど。
そんな鍵盤でのお約束的オカズはもちろんギターでも応用出来るし発見もあるのでいろいろ聴いて試してみてください。
この曲のミソはAメロからBメロへ繋がる分数やね。
C#のトライアド固定でベースが動いていくってのね。
ゆえに、C#/BbとしてるところはBbm7でも良いんですけど敢えてそういう解釈にしてます。
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【参考】
やっぱり彼女のWurlitzer弾き語りは心地良い。
オリジナルの生ピアノの爽やかさから一転、泥臭く、階下から聞こえる音を歌った歌が住んでるアパートが変わるというか、町まで変わる。^^
Norah Jones | One Flight Down (Live in New Orleans, 2002)
from the Live DVD/Blu-ray "Live in New Orleans" (2003)
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PS.
今回の20周年記念アルバムには "Alternate Version - The Allaire Sessions" として
"Wurlitzer Version" とでも言うべき未発表音源が収録されていて、20年前を感じさせるサンプリングっぽいリズムパターンがちょっとアレだけどWurlitzerの歪み方といいワウなギターといいその双方アウトロの絡み合い方といいこれがまた良いのである。
当時はお蔵入りになるのも分かるけど、今の感覚で新録すればもっと良くなるだろなぁ。。
Norah Jones | One Flight Down (Alternate Version - The Allaire Sessions) (2022)
*The Allaire Sessions= このアルバム制作当時、NYの "Allaire Studios" にて追加レコーディングされた音源集。
レコード会社の意向から殆んどがお蔵入りとなり、このバージョンもその一つ。
*Wurlitzer(ウーリッツァ)= 構造は生ピアノの弦の代わりに音叉のようなモノが並んでいる鉄琴のようなもの。お陰でコンパクト。
電気ピアノとでもいうか原理はエレキギターと同じで、鍵盤によって叩かれるハンマー近くに付けられたピックアップ(マイク)で拾った音をアンプで増幅してスピーカーから音を出す。つまりエレキピアノ、正しくはエレクトリックピアノ、略してエレピ。
そんなエレピの代表的存在の一つ。他、エレピの代表格としては、Fender Rhodes(フェンダーローズ、ローズ、ローズピアノ)、 ヤマハのCPなどがある。
同じエレキギターでもフェンダーとギブソンで違うようにエレピにもそれぞれ一聴しただけで分かる特徴があり、彼女はウーリー使いの代表的なプレイヤーとしても有名。
日本では生ピアノの代用品として電子回路を用いてスイッチ的に音を出す電子ピアノが普及し一般的にも広く認知されているため、シンセも含めて生ピアノ以外のコンセントに差してピアノの音が出る鍵盤は全てエレピと言う人も多いが、本来エレピは全くの別物な超アナログで↑の通りマイク→アンプ→スピーカーな原始的構造のモノだけを差す。
それゆえエレピは、エレキギターと同じようにフェイザーやコーラスにトレモロなどの揺れもの系からエコーやディレイにリバーブなどの空間系、ブースター的にオーバドライブなどの歪み系、さらにワウを踏んでオラオラファンキー等々、何でもアリでエフェクターを介して使用するのもド定番である。