この1ヶ月「All Around Me 何チャラ〜」で訪れてくれてるのがやたら目立つ。
「All Around Me」っていうのは、Charさんの代表曲のひとつなんですが
Charさん絡みで何処かしらで例えて話をしちゃってるのが引っかかってるのか?
ベタ過ぎて、ネタにするのを躊躇していたんですけどやりますか。
Charさん自身「Smoky」に並ぶ代表曲の一つだけに、長年ライブで演り続けてドンドン進化し続けてる曲だったりしますので
改めてやるならば、そこらに転がってる書籍などでは触れていない箇所を。^^
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まずはオリジナルヴァージョンから。
Char | All Around Me (Original Version)
1988年にリリースされたこの復活アルバム↓(ツイスト世良公則、原田真二と共に「ロック御三家」なんて云われたアイドル時代から一転、活動休止、JL&Cでの復活等を経て、自社レーベル「江戸屋」でのソロ第一弾アルバム)に収録されてるんですが、実はアコースティックなんですよネ。
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翌'89年にエレキヴァージョンとしてシングル盤と云うか、ミニアルバムがリリースされる。

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それが、よく知られるこのヴァージョン↓で、、、
Char / All Around Me
その後、焼き直しや、「2918」というタイトルの日本語ver、等、別ヴァージョンが投入されマス。
個人的にはそんな焼き直しヴァージョン、、、
って、良かった記憶だけがあってどのアルバムに入ってたヴァージョンかイマイチ記憶が曖昧ですが、確か、91年にリリースされたベスト盤の「Flashback Memories」のヴァージョンだと思いマス。
ソレがオキニイリでした。
手元に音源が無く、今聴くとどう感じるかは「?」ですケドw
マニアックかも知れませんが、よりドライ且つ微妙にロックアレンジで特にソロがオラオラに差し変わってた記憶が。。。
FLASHBACK MEMORIES
ちなみに、詩は奥様作。
今一度、基本的なコード進行のパターンをおさらいしませう。
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[Intro]
| E | Am9 Am7 Am9 | C#m7 | C69 A13/B |
[A①]
| AM7 | A♭m7① C#m9 | AM7 | A♭m7① C#m9 |
[A②*歌入り]
| AM7 | A♭m7① C#m9 | AM7 | A♭m7① C#m9 |
| AM7 | A♭m7① C#m9 | AM7 | A♭m7① C#m9 |
| AM7 | A♭m7① C#m9 | AM7 | A♭m7① C#m9 |
[B]
| F#m7 A♭m7② | F#m7 A♭m7② | F#m7 A♭m7② | Am7② Bm7② |
| E69 | Am7① Bm7① | E69 | Am7① Bm7① |
[C]
| AM7 | A♭m7② | G7 | F#m7 |
| AM7 | B/A | A♭m7① | C#m9 |
Am9=575557 or 5x5557
Am7=575555 or 5x5555
C#m7=x46454, x46457
C69=x32233
A13/B=A13/B=x22222
AM7=x0665(0)
A♭m7①=4x4444
A♭m7②=4x4400
C#m9=x4x440
F#m7=2x2200
Am7①=5x5555 or 575555
Am7②=5x5500
Bm7①=7x7777 or 797777
Bm7②=7x7700
E69=x76677
G7=3x3400
B/A=x0987(7)
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C#m9のマイナーたる短3度の音「E」は、Smokyでおなじみなフォーム(x4244x)のグイっと伸ばした人差し指の代わりに、オクターブ上の音である「1弦開放のE」(x4x440)にてヴォイシングされてるのがポイント。
(*もちろん、人差し指でも押さえつつの+開放弦でも良いのですが、あえて外して省略しアルペジオにてマイナー感を出してマス。
カッティングするならこのアイデアは使い辛いので、アルペジオありきなヴォイシングですよネ。)
他、例えば、A♭m7(4x44xx)に1弦開放混ぜて(4x44x0)にすると、(4x445x)と同じくA♭m7(♭13) になり、、、なんて面倒クサいので記載しませんがそーいう事デス。
AM7の場合、敢えて5弦の開放弦を活用するもポイント。
そんなところからこの曲は、この1弦開放を用いた「C#m9(x4x440)」のヴォイシングから
全体的に1-2弦の開放弦を活かせる事がありきで作られた気がします。
開放弦をテンションとして捉え、しかもその音は動かないという面白さ。
しかもその音がずっと鳴り続けている。
Eキーにした方がギター的に美味しいといったギタリストならではの都合もありますけどネw
だからこそ、E開放を鳴らしっぱなしに出来るし、2弦開放なBの音はEから見て完全5度、つまり1-2弦開放でパワーコードが出来上がる。
さらには、マイナー&メジャーの親戚関係な「C#m」との妙もある訳デス。^^
Charさん自身インタビューでもよく答えてはりますが、トリオ編成のバンドが長かったせいか常に鳴ってる音を加えたくなると言ってマス。
これはギター以前に元々鍵盤を弾いてはった感覚もあるんだと思うんですけど、アクセントでエッジを効かせて刻む音とは別に何かしらずっと白玉で鳴ってて欲しいんでしょうネ。
トリオでギタボの場合、プレイしながら客観的に聴いてる自分も居て、和音を奏でる楽器が自分しか居ないと薄っぺらく感じ、不安というか物足りなくなるのは分からなくも無い。
その為に日々新たなコードヴォイシングを考えてるんだと思いマス。
それもギターならでは愉しみか。
そんなのも鍵盤の感覚には無いギタリストならではの発想でしょうね。。。
なぜならギターで同時に鳴らせる音は6音しかありませんから。
しかもそんな制限がある中で、物理的に指が届く範囲の音しか同時に鳴らせない。
さらに、物理的にカブる(同じ音)音も出て来るし、省略せねばならない音も出て来る。
でも、「だからこそ」の面白さが逆にある。
鍵盤に慣れ親しんだ人には信じられないでしょうが、ギターってのは同じ音が出る場所が複数あるんです。
どのポジションを選ぶかによって隣接する音も変わる→ヴォイシングが変わる。
つまり、響きが変わる。
同じコードでもソコにセンスが出る→個性に繋がる。
そんなのが鍵盤では決して表現出来ない響きに繋がったり。
鍵盤ってのは、5+5の10本の指で同時に10音鳴らせるし、キチンと音が順番通りに並んでますからネ。
○○というコードを誰が弾いても同じとまでは言いませんが、ギターほど個性が出るものでは無い。
ただ、左手と右手で分数コードとかギターでは物理的に不可能なコードでも簡単に出来ちゃう。
それゆえに、ギタリストとキーボードプレイヤーはコードの捉え方も必然的に変わって来たり。
鍵盤弾きから見ると、ギター弾きが言う○○ってコードは、□□のことか、なんてのはあるあるのようで、、、
なんてドンドンずれていきますネ。。。戻しマス。(^_^;)
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そんなCharさん式な特徴のひとつである7th系コードの使い分け。
例えばこの曲でAm7の場合(5x5555)ってのと(5x5500)で使い分けマス。
この曲の場合、↑のコード譜で①とか②で分けてみましたけど、Bメロ最初の4小節は1-2弦の開放弦の響きを活かし、後の4小節では締めてタイトに親指と人差し指セーハ(もしくは中指と薬指セーハ等)で1弦まで押弦を鳴らすって感じ。
他、どこからスライドしてココをハンマリング&プリングしてやらの基本的な奏法などはココでは表現が難しいし、そんな次元であえて言いませんので、それが分からない方はまずスキルを身に付けご自身の耳と心で汲み取ってくださいネ。
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進行はそれぞれのヴァージョンで様々ですが、例えば、先のPVヴァージョンなら、、、
[Intro]→[A①]x2→[A②]→[A①]→[A②]→[B]→[C]→[B]→[A①×2(GuitarSolo)]→[A②]→[B]→[C]→[B]→[A①]x5→ C#m9
って、感じですかネ。
ライブでもエレキヴァージョンは基本的にこの進行に近いか。
一方、アコギヴァージョンはオリジナルを基本としながらもっと進化が激しい。
近年はオリジナルヴァージョンで〆に使われてたコードで、正しくは「EM7(9)(13)になるのか?」ですが、このブログでは私が勝手にそう呼んでる通称「デビ爺コード(*)(0-11-11-11-12-11)」をフューチャーしてるのが特徴ですかネ。
(*)デビ爺こと「David T. Walker」が好んで使うコードで、ジミヘンコードのように私が勝手に呼んでるだけデスw)
アコギヴァージョンでは、エンディングのBメロ後にイントロを2回繰り返してからのデビ爺コードで〆ってのがお約束。
そのまま終わったり、その後にお得意のE69♭5(x76676)をカブせて〆たり気分次第。
[Intro]→[A①]x2→[A②]→[A①]→[A②]→[B]→[C]→[B]→[A①×FreeTimes,(GuitarSolo)]→[A②]→[B]→[C]→[B]→[Intro]x2→デビ爺
みたいな。
イントロのC#m7部のデビ爺風タリラタリラを含め、アルマッケイから盗んだとか云うて公な場では口にしないが、Charさんも相当デビ爺好きだと思われる。てか嫌いな筈が無いw
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ネット上で一番古いと思われるライブ映像がコレですかネ?
刈り上げな石田さんが懐かしいこの映像は、BAHO結成前の'89年7月(立ち位置?逆やしw)
BAHO結成前w(Char & 石田長生)/ Sound Check ~ All Around Me
当初から69♭5で〆てたんですネw
大阪で催された「MIDNIGHT EXPRESS」というイベント。
1989年8月にエレキヴァージョンがリリースやから旬な頃やってんネ。
確か、大阪駅のコンコースで終電から始発まで演ってたと思います、このライブ。
今じゃ考えられないですよネ。
当時TVで中継されたんですが、まさかそんな映像が残ってたとは
このイベントに出演が決まったCharさんが、旧知の仲であった石田さんを誘ってのこのセッションやったみたいですが、ソレがキッカケでBAHO結成に繋がったとかどうとか。
他にも出演者は、関西勢はもちろんその他の地域からも大御所を含めてんこ盛りだった筈デス。
映像は、知る人ぞ知るファンクバンドアフリカの元Voで当時まだPSY・Sやってはったか?なチャカさん、そして、今やパラッパラッパーで当ててゲーム音楽の世界で大成功なPSY・S松浦氏が珍しくギター弾いてて、さらにバービーボーイズいまみちともたか氏とコラボ、みたいなコラボも多かった。
*その後に↑の「このチチクリ合いにハマったんであろう」な、後のBAHOフルヴァージョン映像?ありマス→コチラ
ついでに、大阪繋がりでBAHO結成当初の映像も→コチラ
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と、ココまでは大体の方はご存知だと思いますので、ココからは新たに焼き直しヴァージョンでもリリースしない限り、今更誌面やネット上で殆ど触れられる事が無いであろう近年のライブパターンを(笑)
この辺り↓の頃からか?
Char / All Around Me (Live at Zepp Sapporo, 三人の侍, 2002)
アコースティックヴァージョンだけなんですが、、、
AM7の際に使い出したのが、AM7のナナメなフォーム(x07654 or 5x7654)あるじゃないですか。
恐らくソレを分解したんだと思いますが(xxx654)と(xx765x)、そして(x0665x)な方のAM7、というブロックに分けた「AM7三段活用」なフレーズが入り出しマス。
そんなセンスがまたピンポイントな個人的ツボで(笑)
「らしさ」が出てるポイントかと。
で、コレが恐らく公式の最新ヴァージョンになるんですが、、、
Char / All Around Me (Live in Yamanashi, 2/14/2014 from ZICCA PICKER'14 vol.9)
表示されない方は→コチラ
*同様の編成に近い映像は、2011年ですがFBにありマス→コチラ
この編成でツアーを演るに当たって生まれたアレンジみたいですネ。(エレキヴァージョンは最下段のフルライブ参照)
ソロの〆に先の「AM7三段活用」が用いられ、コレで固まったのカナ?って感じ。
「コレ入れたら終わりネ」みたいナ(笑)
そんなフレーズを抜き出すと、、、
| AM7① AM7② AM7③ | A♭m7 C#m9 |
AM7①=xxx654
AM7②=xx765x
AM7③=x0665x
A♭m7=4x4444
C#m9=x4x440
って、やっぱりコード譜では無理あるナ(笑)
この環境で符割を表現するのがムズカシイですが、、、
3連で「ウン、タララッ、タララッ、タララッ、ター、ズッ、チャッ、チャー、チャララ」
みたいな。(伝わってるのか?w)
2拍目から入り~の、で、この「ター」の部分は5弦開放なAであり、「ズッ」の部分の6弦4FなA♭であったりな感覚はロックギターを弾いてきた方なら理解出来ると思いますが、黒いソウルギターとはまた違う感覚。
このフレーズだけで無くこの曲全体を通してですが、そんなロック的感覚と3連で黒くハネた16のグルーヴ感覚が共に備わってなければ弾けないでしょうネ。
この曲に関しては、黒いってのもまた違うのカナ。
さらに近年、個人的には一番熟成された部分だと思いますが、曲のグルーヴが初期とは全く別物ってくらいに生まれ変わった。
近年の「シータカ, 澤田 & Char」というトリオでの疾走感あるアレンジが、ジムのグルーヴ等とはまた違ってこの曲に合ってると思いマス。
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そんなグルーヴが活かされてるアレンジとして、ラストのCメロ。
前半4小節がリズムブレイクというか歌だけ(もしくは、+ギターをフローティング、要は白玉をかすかに響かせ)となり、5小節目からリズムイン、その後半の4小節の進行が、、、
| A | A♭m7 | A♭m7 | C#m9 |
に差し変わる。
コレによってヴォーカルラインに変化が生まれ、それまではBメロいってそのままエンディングだったのが、エレキヴァージョンのようにもう一度Aメロにいって再度Bメロという流れも生む。
流石のアレンジですよネ。
(*改めて観返すと、Voラインはエレキな2001年の25周年ライブの際に既に変化が見えますネ。
ギターが聴こえにくくてKeyも居て、遠くからでも手元も映ってないのでコードは判別しにくいですケド。。。)
で、↑でリンクしているFBの映像のヴァージョンが解りやすいんですが、、、
マニアックかも知れませんけどAメロに繋がる際の「ンタンチャカポーン」という空ピッキングに表れてるが、このグルーヴで弾けないとそもそもこの曲は弾けません。(大体4'20-5'05辺り)
このSoundCloudのエンディングの流れもよく演りはりますね。
イントロ×2の後、ritしつつのハッタリフリー(失礼w)から最後F13(9)(1x1233)に着地して、からの~、デビ爺コード、からの~、E69♭5!というフルコース(分かる人だけ分かってww)
〆方はその時々の気分で変わりますけど、大体のパターンは決まってマス。^^
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そんなこんなで、週末は久しぶりに去年のライブでも観ましょうかネ。
Char / Trad Rock Tour 2013, at 日比谷野外大音楽堂
「ALL Around Me」(エレキ最新ヴァージョン)は、45'25辺りから。
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PS.
この進行はCharさん御用達であらゆる曲にて多用しはりますけど、実は他でもよく見られる定番進行だったり。
個人的には、良いなと思う曲の音を採ると「またかよ...」レベルになりつつあるんですがw
それくらい自分の中でツボな進行の一つなんだろな、と。
そんな中でも特に好きな曲を一曲
コード進行は「All Around Me」とほぼ一緒デス。
India.Arie / Beautiful Surprise
2002年にリリースされ、グラミー賞の「最優秀R&Bアルバム賞」も受賞したIndia.Arieのアルバム「Voyage to India」に収録されている。
キーやコード進行はもちろん、符割までほぼ一緒という
[Intro]
| AM7 | A♭m7 C#m9 | AM7 | A♭m7 C#m9 |
| AM7 | A♭m7 C#m9 | F#m7 A♭m7 | AM7 |
[A]
| AM7 | A♭m7 C#m9 | AM7 | A♭m7 C#m9 |
| AM7 | A♭m7 C#m9 |
① | F#m7 A♭m7 | AM7 |
② | F#m7 A♭m7 | Am7 |
[B]
| F#m7 | A♭m7 | F#m7 | A♭m7 |
| F#m7 | A♭m7 | Am7 | Am7 |
[A'] [Outro]
| AM7 | A♭m7 C#m9 | AM7 | A♭m7 C#m9 |
| AM7 | A♭m7 C#m9 | F#m7 A♭m7 | Am7 |
| F#m7 A♭m7 | Am7 | F#m7 A♭m7 | AM7 |
| F#m7 A♭m7 | AM7 |
それなりのクォリティの生ギター一本でのバッキング音源ってのが、何年か前からYouTubeなどで定番化され
そのオケを元に世界中のアマチュア〜セミプロシンガーが歌をのせて自身のSNS等にアップするという現象が近頃あったりする。
この曲も例外では無いので、何気に聴いたことがある方もおられるかも知れません
そこから進化して、こんな感じ↓で独自にアレンジされたオリジナル音源でアップしたりと勝手に課題曲化してたという近年の面白い現象がありました。
https://soundcloud.com/morganb25/beautiful-surprise-india-arie-cover-produced-by-platinum-avngerz
同じコード進行&符割でも違うもんでしょってお話。


