なんとなく①、②では不完全燃焼…テレビ見ててもまだちょっとモヤモヤしてたので、私なりの見解でまとめてみたいと思います

まず、大腸がんはかなりの確率で予防できるがんだということ。
なぜなら、大腸がんは始めは『腺腫(せんしゅ)』というポリープのことが多いから

腺腫のうちに見つければ『予防=ガンになる前に切除』できる\(^o^)/
あとは、この『腺腫』になりやすい人を見つければいいんだけど…これは、今のところとにかくどっかのタイミングで内視鏡検査をしてみないと分からない。
だって、『便潜血検査』は『がん検診』、つまり『がんを見つけるための検査』です。
つまり、腺腫の間はほとんど潜血検査に反応しないから、なんですね。
ちなみに、大腸がんは30代までは少なくて、40代からだんだん増える。年齢が上がれば上がるほどリスクは高い。
育つのに時間がかかるから、ということもありますね。
なので、40代になったらとりあえず便潜血検査を受けはじめる。
便潜血検査は、必ず2回法で毎年受ける。
そして、もし1度もひっかからなくても、50代になったら内視鏡検査が推奨される。
この時点で腺腫があれば、体質的にできやすいことがあり、その後も定期的に検査を受けるのがベター

腺腫がなければ、とりあえず便潜血検査に戻る。2~3年でもう一度受けて、やはりなければ、内視鏡は5年おきとかで良いかもね…というのがガッテンの先生の見解

さて、根本的な、というか社会的な問題として。
検診を受けると、がんで亡くなる方は本当に減るのでしょうか?
これに関しては、『大腸がんと子宮がんは検診を受けることが死亡率を下げる』というかなりはっきりした結果がでています。
ちょい難しい言葉で『前向き研究』という研究方法があります。
『後ろ向き研究』は、ある病気になっている人を研究し、原因などを見つけていく方法。
それに対し『前向き研究』は、若いうちからたくさんの人を長いこと観察して、その中からどのくらいどんな病気が出たのかを観察していくことで病気の原因などを考えよう、というという研究ですね。
前向き研究は長期間かかるし手間隙もとてつもなくかかりますが、これがとても有用であることは想像に難くないと思います(^^)
その『前向き研究』が1990年代に行われて、『大腸がんの検診(便潜血検査)を1度でも受けた人では、大腸がんで亡くなる方が7割少なかった』という結果が出ているのです

『社会的』に言えば、便潜血検査をたくさんの方々が受ければ大腸がんで亡くなる方はかなり減らせると言える訳です。
なのに、この検査を受ける対象年齢の方々の検診受診率ときたら、男性27%、女性にいたっては21%ですって

たかが便を提出するだけ…正確には『便をこすった棒を出すだけ』の、身体に負担をかけない検査です。
便自体を見られるわけではないですよー恥ずかしくないですよーみなさん(^o^)/
受けましょうよー

さて、『社会的な利益』は充分ある便潜血検査ですが。
『個人的』に言うなら、それでも大腸がんで亡くなる可能性はゼロではない、ということになりますよね。
これはやはり便潜血検査の限界、とも言えます。
便潜血検査は、今のところ検査を受けた人の約7%の人が陽性になるのだそうです。
で、そのうち本当に進行がんである確率はは5%くらいと言われていて、逆に言えば95%は進行がんではないと(^^)
そのくらい、『擬陽性=がんではないのに検診にひっかかっちゃう場合』が多い検査です。
一方。進行がんであっても陽性にならない、『擬陰性=ほんとはがんがあるのに検査にひっかからない場合』確率もある。ただしそれは、毎年検査を受けることでかなり下げられるが、残念ながらやはり数%残る。
とすれば。やはりがん年齢になれば、1度は内視鏡検査を受けて、がんのモトがないかどうかを確認するのが一番ではないか。
これが、『治りにくいがん』ならまた話は違うのだが、大腸がんは早期なら90%以上、進行がんでもかなり助かる率の高いがんだから。
受けましょ検診(^^)
みんなで減らしましょ大腸がんで亡くなる方。
これが、今回のガッテンが一番言いたかったこと、じゃないかなと思います
