昨夜、例の『たけしの本当はコワイ…』の最後に『大腸がん』が出てきましたねあせる
例によって『危険度診断』がありました。

1出血がある
2便が細い
3何度もトイレに行きたくなる
4便秘・下痢を繰り返す
5貧血・立ちくらみがする


一個でも該当すると大腸がんの危険性が高いので、大腸検査を受けるべきです、という診断でしたが。


確かに、確かにこの症状は、大腸がん、特に直腸がんのほとんどでみられる症状です汗


ただ・・・

番組に出てた20代~の全員が、何らかの症状がありましたけどむっ

更に言うなら、おしりから血が出たことない人、便が細くなったことのない人って、どのくらいいるんでしょうね?

つまり、どの症状も、痔をはじめ他の病気(体調)でもよくみられる、ごくありふれた症状だってことですDASH!


私としては、この内容には異存はありませんが、それぞれの項目にひとことを付け加えるべきだと思ってます。

「いつも・毎回」

または

「だんだんひどくなる」

という言葉ですね。


ほんとに「がん」や「ポリープ」であれば、出血が「たまに」あるとか、「たまに」便が細くなるなんてことはなく毎回便に血がつく」「いつも細い便しかでない」はずなんです。

もっというなら、1はともかく、23に関しては、そこまできていれば、早期がんではない可能性が高いかもしれませんしょぼん


ただ。がん、特に大腸がんに関しては

早期発見すれば、80%以上の確率で治るのではないか」と考えられています。

というのも、大腸がんは、最初からがんであることは少ないんですよべーっだ! 最初はポリープの形で出てくるものが多くて、ある程度のサイズになると中にがん細胞がまじってくる。そしていつか、全部ががん細胞に置き換わる「大腸がん」になるわけで。

逆に言えば、「ポリープ」のうちに取ってしまえば、100%に近い確率で治るんですよねニコニコ


「症状が出てから」では、もう進行がんになっている可能性がある。でも、症状が出る前、ポリープの段階で見つければ、なんと「大腸がんは予防できるかもしれないラブラブってことなんですよヽ(゚◇゚ )ノ


だから、私たち肛門科医は、言うんです。「せっかくこういう病院(肛門科)にがんばって来たんだから、もうこの機会に大腸検査しておきましょうよ」ってねグッド!


だから、たまに血が出るとか、たまに便が細くなる、という程度でガンを思いつめる必要はありませんが。

でも、それをきっかけに検査を受けることで、まだちっちゃいガンやポリープが見つかるかも。それで、上手くいけば、カメラで取りきれちゃうかも(^^)しれないんですよ。


同じく昨日の夜中に、「トップランナー」という番組で、やっぱり大腸がんの話をやってましたね。大腸内視鏡の専門医が、何とか人工肛門にならないような手術をした、というドキュメンタリーでしたけど。

大腸がんのイヤな点は、そのおよそ半数が「直腸」、つまり肛門のすぐ近くにできるってことです。だから、大きくなってからだと手術で「人工肛門」をつけないといけなくなるわけで、それに対する恐怖心が一般の方には非常に大きいと思われます。「大腸がん」と聞いただけで「人工肛門」と思っちゃう方もいらっしゃるくらいには。


でも、だからこそ。症状が強くなってからでは、おっきな手術をしなきゃいけなくなるからこそ。

大腸がんは、早期発見がもっとも大切で、それがかなえば「治せる」がんである可能性がとっても高いんです。


みなさま、チャンスがあればぜひぜひホテル

内視鏡検査、ツラくないですよひらめき電球次回はその話の予定です虹



↓参照↓ 朝日テレビのHPより


http://www.asahi.co.jp/hospital/   


以下の項目に該当するかチェックしてください。

(1) 排便時、紙や便に血がつく
(2) 以前より、便が細くなっている
(3) 排便後、すぐに便意を催す
(4) 便秘と下痢を繰り返す
(5) 貧血、立ちくらみがする
<番組にご協力いただいた、194名の大腸ガン患者さんの回答>
(1) 排便時、紙や便に血がつく 81%
(2) 以前より、便が細くなっている 62%
(3) 排便後、すぐに便意を催す 44%
(4) 便秘と下痢を繰り返す 31%
(5) 貧血、立ちくらみがする 23%

5項目のうち1項目でも該当していれば、大腸ガンが疑われます。
また第1問、第2問は大腸ガン患者さんの回答が過半数を超えているため、大腸ガンの危険性が高いと判断します
※該当している方は、病院で精密検査することをおすすめします。