行列のできる法律相談所:モラハラ妻と離婚出来る!?(20150524) | モンタナの本日も絶不調!??!

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今回の相談者は結婚4年目の男性Aと結婚2年目の男性Bの2人。

 

男性Aは子供が生まれてから妻Cから不潔扱いされるというモラハラを受けていた。具体的には臭いを嗅がれては「臭い!」と言われたり、入浴は必ず最後でなければならず、寝室も別々にされ、子供と遊ぶことも碌に許されずに「汚い手で触るな!黴菌と似たようなものなのだから!」と罵倒されると言ったものだった。

 

男性Bは妻Dに常に不倫を疑われるモラハラを受けていた。具体的には妻Dによる車内や携帯電話の通話履歴やメールチェック等が日課であり、仕事の電話であっても相手が女性だと不倫を疑われて文句を言われ、残業中でも男性Bが不倫していないかを確認するために妻Dは男性Bの勤務先の会社に電話をすると言ったものだった。

 

果たして、妻Cに不潔扱いされる男性Aと妻Dの束縛が過ぎる男性Bとでどちらの方が離婚出来る可能性が高いのか?

 

 

 

北村弁護士の見解:妻Dの束縛が過ぎる男性B

 

「束縛する妻の方は、仕事をしていても電話がかかってくる。自宅に帰ってもチェックされる。24時間逃れる時がないですよね。それに対して不潔扱いする妻の方は、外では自由ですね。逃れる方法が全くないのと、逃れる方法が少しあるのと、その差があると思います。」

 

菊地弁護士の見解:妻Dの束縛が過ぎる男性B

 

「束縛する方は、夫婦関係にヒビが入るような人間性の攻撃なんです。不潔扱いの方は、「人間が悪い」と言っているわけではないんですよ。オジサンだから仕方ないというか。束縛する方が、攻撃の度合いが厳しいと思います。」

 

北村弁護士の見解はそれなりに理解出来るが、菊地弁護士の見解はあまり納得出来る見解ではない。特に菊地弁護士の「不潔扱いの方は、「人間が悪い」と言っているわけではないんですよ。オジサンだから仕方ないというか。」という部分だが、妻Cは男性Aが直接的には言っていないが、間接的には男性Aの人格を否定していると思われても全くおかしくないだろう。しかし、この妻Dの束縛ぶりも相当なレベルであり、離婚は確実に出来ると見て問題ない。

 

大渕弁護士の見解:妻Cに不潔扱いされる男性A

 

「バイ菌扱いしたり臭い臭いと言ったり、そういう態度をされると人としての尊厳を保てません。束縛に関しては、関心があるからこそ、嫉妬があるからこそ、そういうことをしている。人間の尊厳には関わらないと思うので、不潔扱いされる方がキツイと感じます。」

 

本村弁護士の見解:妻Cに不潔扱いされる男性A

 

「もし本当に夫が不潔な人間なら、不潔扱いされても仕方ないかもしれません。しかしこれは、完全な人格否定です。この妻は夫が臭かろうが臭くなかろうが、どっちみちこういう態度をとるのではないでしょうか。」

 

本村弁護士の見解は極めて合理的で、大渕弁護士の見解も大体は合理的だが、「束縛に関しては、関心があるからこそ、嫉妬があるからこそ、そういうことをしている。」の部分については疑問符が付く。これは男性Bに対する関心や嫉妬と言うよりかは猜疑心と言った方が適切だと思われる。度を越した過剰な愛情や束縛も立派な離婚事由になりうる。勿論、この男性Aに対する妻Cの振る舞いは完全に人格否定と考えて何ら問題ないだろう。このように人間としての尊厳を著しく傷付け、人格を否定し続けるような者とは夫であれ妻であれ、離婚を決断しても良いと考える。

 

これらを踏まえた上で個人的には男性Aの方が離婚出来る可能性が高いとは思うが、男性Bも言うまでもなく離婚出来ると言うのが筆者の見解である。