最近、対話を通じた組織開発のファシリテーターをお願いされることが多くなっております。昨日もファシリテーターとして、一つの部署の管理職の皆さまとの対話ミーティングに参加してきました。
笑いが溢れる皆さま方で、お互いの発言に突っ込みも入り、ワイガヤな雰囲気。しかし、ある時点から硬直した空気が…。
対話ミーティングでは、部長クラスのグループ+課長クラスの数グループから、部署への問題解決提言をしてもらいます。部長クラス、課長クラスの提言すべてが「会社をよくしよう」「部署をよくしよう」「お客様のために」「部下のために」という思いがベースになっています。
しかし、思いは共通なのにも関わらず、出される意見は異なるもの多いのが事実です。(※意見の相違はお互いが見ている世界が違うため、起こることが多く、仕方がないところではあります。)そして、空気が硬直(^^;
意見の違いは「上司は、自分たちのことを、現場を、わかってくれていない」「部下は、自分たちのことを、会社の事情を、わかっていない」という思いを引き起こします=気持ちの断絶です。気持ちの断絶は、仕事の分裂(一体感のなさ)を引き起こします。
「思いは共通なのに、わかりあえない・・・」というのは寂しいことです。やるべきことは、①お互いの現状を知り合うこと(お互いの意見の理由が明らかになります)、そして②共通する思いの部分(感情部分)を通わせること、だと思います。この2つが起こると、改めてチカラを合わせて問題に立ち向かうことができると思います。
昨日の対話ミーティングでは、幸いなことにこの2つが場の中から起こりました。
管理職の方にお会いすると、会社のため、部署のため、部下のため、皆よかれと思ってやっていることが多いというのが実感値です。その思いの火が消えないために、そして皆が力をあわせられるように、私自身は触媒となりたい、そう思っています。