今はコロナ時代ですが、

皆様、いかがこの戦時下をお過ごしでしょうか?

私は常に、お店でもらった携帯用アルコール除菌用のボトルを持ち歩き、
今日も街中を闊歩してきましたが。

 (用事はあるんです。)


 家の中にいると、ついついスマホ遊びに走り始め、時のたつのを忘れがち。
ヒマついでに部屋を片付けていると、
忘れていたいろいろな物が出てきました。
(堆積してますね。地層になっています。)

 で、遠い昔、母と私が、日本がアワアワな時代に海外旅行をした時の写真がでてきました。。

 私、痩せてる!

 母、美人!

などと驚くわけですが、

そんなわけで、イギリスとフランス(2回ずつ)、
アメリカ(ハワイ1回)なんて、
よくまあ行けたもんだ、

貧乏で、日曜日は両親疲れて寝ているので、
朝ごはんと昼ごはんが一緒になり、
さらに作る元気もなく、サンドイッチ屋さんに、
パンの耳をもらいに行かされるような家庭だったのに、 

 バリバリ働き、都心に近い、県境の町に、
一戸建てを建てられちゃうような、
にわか「ぷち・ぶる」になったころのお話です。 

 まあ、ばぶり〜時代の話なので、
当時を知る人なら、解っていただけると信じます。


 まず一回め。

 当時は、まだVirgin Atlantic Airlineに、
東京発ロンドン行きの便があった時のこと。

 なんとも言えない航空会社。 
乗ると、どこからともなく、「Sting」の、
「Englishman in Newyork」が聴こえてくる。

 そう、当時売れ線の(今はどうだかしりませんが)、
レコード会社、、、う〜ん、微妙、CDにかわりつつある時代の、と言えばいいのか、
Virginと言えば、当時は一番の、
イギリスの、「未開拓」な音楽を売り出す、
なんか、うろ覚えで申し訳ないですが、
そういう会社が旅客機にまで進出してきた頃のことです。

 まず、イギリス。

 私は、「マーキー」という、ライブハウスに行きたいと思っていましたが、

 ツアコンのおねえさまに、
「今の時代、マーキーは古いです。」と言われ、
うのみにした母と私。

 適当に入ったライブハウスは、
週末、ジモティーの労働者階級のひとたちが来る店で、
2流、3流の箱バンの演奏、
あちららしく、お客さんたちが、ペアで踊っていたのを、ただ、

見てるだけ〜、

 じゃあ、なにか有名どころのチケットを買おう、
と、チケット売り場に行ってみたのはいいものの、
売り場のおにいちゃんと、
「はっ!」
と眼を合わせ。

 そうか、ここはイギリスだ、
日本語は通じないんだ、
チケットぴあのノリで行ってしまった、
おバカの私。。

 というわけで、
レコード会社の便の特典の、CDの割引券を使い、
CDをバク買いいたしました。

 あとから思うと、なんでこんなのを買ったの?
の世界でしたが、
20代のおバカの私。どこまでもバカ。

 店員さんに、
「ビリー・ジョエルのCDはありませんか?」
と、訊いた私。
そもそも、なんでイギリスでアメリカ人のCDを買おうとしたのか不明ですが、
「そんなミュージシャンはいませんよ。」と、英語で言われ、
「書いて。」と言われたので、

Billy Joel

と書いたら、

「お〜!ビリー・ジョウル!あそこにあるよ。」
と、あとから考えたら、絶対に解ってるはず、
そして、そういうお国柄の対応、
ムカついたら、すっとぼけるという、
 
気持ちは解ります。


 ですが、あちらの方々は、こういう旅行をしたことのない母と私に、寛容でした。

 道が解らず、喧嘩していると、イギリス紳士が向こうからやってきて、
「ゆっくり話すから、きいてね。」と英語で話しかけてきて、
本当に丁寧に教えてくれる。
地下鉄でも、おじいちゃんが一生懸命教えてくれ
る。
 あとから思ったのですが、
なんであんなに親切だったかというと、
たぶん、私はティーンだと思われたのでしょう。
 
 日本人は、よく飲酒年齢を訊かれる、
と、お金はすべて、旅行で使ってしまい、
貯金というものを知らない友人が言っていまし
た。。


 私は一応、英米文学が専攻で、
ウィリアム・ブレイクがスキ、と、教授に言ったら、
「ピムルコにあるよ。」と、教えてもらったのはいいものの、
ここでも私はおバカ。

 私バカよね〜、おバカさんよね〜、

 「テート・ギャラリー」という美術館に作品は展示されているのに、

 ピムルコ、ピムルコ、と、電車にのり、
ロンドン大学の、
「ウィリアム・ブレイク研究室」へ行ってしまった。。確かに、ピムルコにあるんですけどね。


 その他にも、おバカの話が。。

 私は、なぜか、ロゼッタストーンが見たくなり、
バスのチケットを買ってきて、
と母に言われたのですが、

私が、ああいうのがいいのか、こういうのがいいのか、
頭の中で文章を考え、もじもじしていたら、
母が一言。
「バース。スパ!」

これだけで、通じてしまいました。。
改めて、母は偉大な存在だ、と思いました。。

 (ただ、私がおバカなだけかも知れない。。)


あとは、「アビーロード」に行ったり。。
タクシーに乗っても、これもメチャクチャ。

タクシーの運ちゃんが、
「ここがアビーロードだけど?」とすっとぼける。
母と私。
「ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ!」
運ちゃん。
「はい、ここ。」


というわけで、ポール好き♡などと書かれてある、
アビーロードにある壁の写真で記念撮影をしてきました。
2人だけなので、ビートルズのような、4人並んだ写真は撮れませんでしたが。



 では、ついでにパリに行った時のお話。



 それは、またの時にしましょうか。


 コロナがどうした、私みたいな内疾患のある人間は、
ワクチンが打てないんだってばさ…。。




 と、想い出に逃避しております、許してね。♡






  





 続く。






 ゆきやなぎ☃。