明日香民俗資料館敷地内に自然石道標が保存されている。元は明日香村稲渕にあったものだという。
[西面]_(梵字・サ)、右、おかてら、左、さと、みち 



裏側にもほぼ同じ案内内容が刻まれている。生垣の中にあるため1枚の写真にうまく収め切れなかったので2枚の写真を連結している。
[東面]_(梵字・サ)、右、をかみち、左、さとみち 



[南面]_文字なし 



[北面]_文字なし 



上から。



明日香民俗資料館敷の東端の生垣の中にある。










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表面と裏面の案内の内容がほぼ同じという珍しい道標。

元は明日香村稲渕にあったもので、たまたま水道工事で地面を掘り返した時に出てきたという(繋-明日香村の大字に伝わるはなし(明日香村文化協会))。現在は明日香民俗資料館敷地内に保存されている。

表側(現西面)は梵字「サ」の下に「右 おかてら 左 さと みち」、裏側(現東面)は梵字「サ」の下に「右 をかみち 左 さとみち」と刻まれ、表面裏面ともに右は岡寺、左は里道を示している。

普通に設置したとすると同じ行き先を表裏で逆方向に指示することになり、よほど特殊な条件でない限り辻褄が合わない。なにか訳があって案内を裏側に刻み直したという可能性もある。(後世に)岡寺を示す「をかみち」をより分かりやすく「おかでら」と裏側に刻み直したのかもしれない。

裏側のもう少しましな写真が撮れれば再アップする。なにか分かれば追記・補筆していく。


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・各面の内容 

[西面]_(梵字・サ)、右、おかてら、左、さと、みち 
[東面]_(梵字・サ)、右、をかみち、左、さとみち 
[他面]_文字なし 




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<2024/8/14 初投稿>