「えっ? これは道標か? 丁石か?」 

紛らわしくてムラっとくる石柱たち<4選> 



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【① こ、これは…?!】 



「北 下垣内」


「東 椿…(井)」


「北 西宮」


地名を見てピンと来た人…、
そう、いずれも平群の地名が刻まれている。

ここから北に行けば下垣外、東に行けば椿井や西宮に、
…古道が通じているわけではない。
これらは平群町の丸山墓地内の区画を示す古い標柱。

ある意味、「小さな墓地村の道しるべ」とも言えそうだ。
昔の墓地探索は楽しい。



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【② 矢田山に眠る未知の道標?!】 



矢田山で旧道ルートを探っていたとき、
藪の中で見つけた尖塔形状のコンクリート角柱。

コンクリート柱にしてはあまり見かけない形だ。
どういった用途のものなんだろう…?


紛らわしい形にムラっときたので、
藪の中に立ててみた。
コンクリート製ではあるがまさに尖頭型道標の風体!

こんな所に入るやつはいないだろうが、
マジックで「右 矢田山」とか書かないように。



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【③ 大和郡山市の田園地帯に丁石出現か?!】 



九丁石?! …ではなくて「九号」。

これは旧片桐村の田んぼの畦道で見つけた
趣きのあるコンクリート角柱。

畦道はしょっちゅう歩いているが、
今までにこんなのを見かけたことはない。




周辺を探せば…、
三号、四号、五号、六号、七号、八号、九号も。

おおらかな風体。
文字に性格が出ている。 



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【④ 山中に未知の三丁石の残欠?!】 



「三…」 


「三┃」 


「三」 


そして、「…四」 


数字一文字のみ!
シンプルイズベスト。

これらは県内の山中で見つけたもの。
陵墓の領域や山主を示すものなのだろう。

これらにムラっとくるやつは今日から仲間だ。


以上、紛らわしくてムラっとくる石柱たち<4選>!

道標好きなのはもちろんなのだが、
そもそも石に文字や数字が刻まれたシンプルなものはいい。


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