地蔵の台石が道標になっている。 
[台石正面]_法界、右、大坂、左、たゑま 



[台石正面]_法界、右、大坂、左、たゑま 



[台石左面]_願主、大坂、…の?…、芝氏 



[台石右面]_文字なし? 



[台石裏面]_不明 
※写真を回転させているので余白が発生している。 



2021/3/11、お地蔵さまの裏側の文字の撮影に成功した。
「享保十七壬子年九月吉日」 と刻まれていた。



北東方向から。穂雷神社前。



北西方向から。



穂雷神社。





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穂雷神社前の祠の中には地蔵が安置されている。地蔵の台石には 「法界 右 大坂 左 たゑま」 と刻まれ、道標になっている。地蔵の裏側にも文字らしきものがあり、撮影が困難なため長らく未確認だったが、その後なんとか撮影に成功し「享保十七壬子年九月吉日」と刻まれていることがわかった。広陵町では最も古い道標だと思われるが、台石と地蔵が同時期のものとは限らない。

元々はここから南西に700mほど行った、大坂街道(初瀬街道・伊勢街道)の六道峯東側の四つ辻付近に立っていたもののようだ。その辻で當麻方面(南方向)への間道が分岐していたので、地蔵はおそらく東向きに祀られていたのだろう。1980年代頃、みささぎ台の一帯の住宅地造成が行われた際に撤去され、その後穂雷神社前に移設されたのではないか。


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・各面の内容 

[台石正面]_法界、右、大坂、左、たゑま 
[台石左面]_願主、大坂、…の?…、芝氏 
[台石右面]_文字なし? 
[台石裏面]_不明 

[地蔵正面]_(地蔵右) 爲證誉清?休?信士、
                  (地蔵左) 爲主○妙○信女 
[地蔵右面]_文字なし 
[地蔵左面]_文字なし 
[地蔵裏面]_享保十七壬子年九月吉日 


地蔵建立年:1732年 (享保17年) 
元位置:六道峯東の四つ辻  (大坂街道(初瀬街道・伊勢街道))



●大きな地図で見る 


<2019/8/18 台石左面の写真更新> 
<2020/8/13 補筆> 
<2021/3/11 地蔵裏側の写真追加・補筆> 
<2021/3/12 補筆> 
<2023/9/13 補筆>