御所市宮戸の高野街道の辻に立つ小さな道標。東面には 「東 つぼ(本゙)うさか(壺阪)」 の文字が刻まれている。
水路に面した南面には 「南 かうや道(高野道)」 と刻まれている。
西面は 「西 こんがうさん(金剛山)」 と刻まれている。
北面は 「北 たゑま道(當麻道)」 の文字が刻まれている。
つばの浅い笠をかぶせたような頭頂部。
南側から。南北の道は高野街道。
西側から。深い水路に面した西面と南面は撮影が困難。
北側から。
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高野街道の辻に立つ50cmに満たない小型の道標。頂部は笠形に加工されており全面が盆状の彫り込み内に文字が刻まれている。
この道標は一般的な 「左右表示型」(右 左 すぐ の文字や指差し指示があるタイプ) ではなく、案内先を方角で示した 「東西南北表示型」 であり、書かれた案内先の方向に各面を向けて置かれているのが特徴となっている。同時に方位石として旅人が方角を知ることが出来る。
とりわけこの道標は 「東西南北表示型」 道標の中でも各面すべてに方角と案内先が刻まれている完全な例で、奈良県内ではこれを含めて(おそらく)3例しかないと思われる。
他の2例は、
・ 山添村吉田(吉田公民館南東)
・ 生駒市高山町(東庄田バス停南三叉路)
となっている。
當麻(寺)、壺坂(寺)、高野山、金剛山を案内しており、4面の案内先がすべて寺院となっている。東面は 「つぼうさか」(壺坂) と刻まれている。
ちなみに奈良県内の道標に示されている上位の案内先は、2018年度の集計だがおおよそこのようになっている。(↓)
「道標はどこを案内している?」
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・各面の内容
[北面]_北、たゑま道
[東面]_東、つぼ(本゙)うさか(壺阪)
[南面]_南、かうや道
[西面]_西、こんがうさん
寸法 : [角柱部分] 高55cm×幅15.5cm×厚15cm
[根本部分] 幅28cm×奥34cm
円福寺東 (高野街道)
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<2015/7/12 初投稿>
<2019/9/3 補筆>
<2021/10/20 補筆>
<2021/10/21 写真更新・補筆>
<2023/3/6 補筆>