選択枝なんて、在る様で無かった
ある人とボーっと。会食だった。
会話は弾まない。
カミナリが鳴って、雨が降っていた。
屋上オープンレストランで
雨が当りそうな感じだったけど
雨に濡れても動くのも面倒なくらい
ボーっと会話もあまりなく、夜コーヒーを飲んでいた。
「もし。」
「もし、真っ当に真面目に生きていたら
どんな人生だっただろう」
とボソっと言った。
ちょっと、中学生や、高校生や、20歳くらいに戻って
もうちょっと真面目な私になって
人生をやり返してみた。
妄想家スペシャリストなのに
全く想像が膨らまなかった。
地元の銀行員になるとか
丸の内あたりのちゃんとした会社で綺麗な服着てOL とか
海外で企業戦士でバリバリ働いてるとか
さっさと結婚して子供を生んでる
とか、思いつく限りいろいろ想像してみたけど
どれも、しっくり来なかった。
選択枝なんて、在る様で無かったんじゃないか。
ただ、自分の道がどっちなのか嗅ぎ分けただけだったんじゃないか。
やーねー。
こういう思い込みが
融通の利かない頑固なババーにするのよね。
「アナタは?」
と聞いたら。
「大蔵官僚か検事だろうな。・・・ま、つなんなそうだけど」
と言った。
ぎゃぽー。

