ポポ
ポポ。
という雑種の犬を飼っていた。
ポポ。
は、中型犬で外に繋がれていた。
たまに寒いと玄関の中で寝せた。
ポポ。
は、糖尿病だった。
ガリガリに痩せて、
トチコが毎日インシュリンを打たなくてはいけない位だった。
ポポ。
家族の帰りをいつも大喜びした。
戦争から生き残った家族が帰ってきたかのように
喜んだ。
私が帰ると、小屋から凄い勢いで出てきて
ガリガリの体で鎖に引っ張られながらも、私に近寄ってきた。
でも、部活で疲れてた私は
無視をしたこともあった。
ある日。
寒い。
まだ仙台に大雪が降る年だった。
凄く寒かった。
雪も沢山降った。
ポポが寒そうだった。
家には私ひとりだった。
みんな出かけていた。
ポポ。は、中々居間には入れて上げられなかった。
でも、雪がポポの頭にも積もってて可愛そうだった。
私は、ちょっとだけ。
と思って、居間に入れた。
コタツで一緒に寝た。
とても気持ちよくて、ぬくぬく、ウトウトした。
暫くした後、何か生温かいものに触れた。
ポポがおしっこしてしまった。
私は怒った。
ポポ!外出なさい!
ポポは雪の降る外に出された。
私はコタツに戻り、ぬくぬく、ウトウトした。
気持ちよくて。
夢を見ていた。
かすかに、ポポが
「きゃうん」
と搾り出すような声で鳴くのが聞こえた。
私はコタツの気持ちよさに勝てず、
寝続けた。
両親が帰ってきた。
「かおりちゃん。ポポ、ちゃんと見てくれてた?」
私は、
「うん、外に居るよ」と答えた。
居間に入れておしっこされたことがバレたのかと思った。
「ポポ」
「息、してないみたいだ」
と父が言った。
私は後悔した。
「きゃうん」の時、
確かに聞いた事のない鳴き方だった。
あのとき、ちょっと感じた違和感を
ちゃんと汲み取って、起きてポポを見に行くべきだった。
私は、何も言えなかった。
ただ、後悔した。
まだ、温かいポポの胸を
泣きながら、何度も何度も叩いた。
心臓マッサージは
肋骨が折れるくらいでも強くやるんだ。
と保健の授業で習ったばかりだった。
ほんの1時間。
時間を戻すには、どうしたら良いのかと本気で考えた。
せめて。
ひとりぽっちではなく。
ゲームのように
最後のボールに「最後」って書いてあったら
もっと、物事は上手く行くのに。
と思った。
シーズン29
29歳の目標
・朝起きて直ぐ「アイス・・・・」と言わない。
・バームクーヘン食べ過ぎて「気持ち悪い」と言わない。
・余り人に近寄らない
・自分で髪を切らない
・旅行に行ったとき持ち帰ってきた石鹸で顔を洗わない
・無駄を減らす
・代わりにひとつひとつを大切にする
・賢くなる
・化粧が上手くなる
・泣かない
・無理をしない
・ゴルフ100切る
・ゴルゴ13
・実家に帰る
・実家に恋人を紹介する
・結婚の反対をされる
・駆け落ちする
・見つかって連れ戻される
・軽い軟禁
・また駆け落ちする
・母、観念する
・父、許す
・家族の絆が深まる
・母、隠し子が見つかる
・父、家出する
・りんご、探す
・母、バームクーヘン食べる
・父、バームクーヘンにおびき寄せられる
・父、戻る
・家族の絆が深まる
・家族が一人増えた
・(隠し子)
・りんご、年の離れた兄に喜ぶ
・嬉しい
・お兄ちゃん。大好き。
・恋をする。
・りんご。兄に恋をする。
・駆け落ちする。
・旦那、探す。
・母、捜す。
・父、泣く。
・りんご、バームクーヘンでおびき寄せられる。
・家族の絆が深まる。
