さまざまなフランスの人々と接する機会が多くなってきた。
一番気づく(鼻につく・笑)のは、とにかく各自アクが強いという事である。なんかあの人とあの人は同じ印象なんだよな~というのがなく、各自ある意味強烈である。20代前半までの人はそうでもないが、特に40代過ぎになるとこれが顕著になるような気がする。
直接会う人たちはもちろん、「メルカリ」のようなサイトを利用して中古品(や新品)の売買をしているが、そこで少しのやり取りをする人でさえ、かなり強烈な人がいて話題(?)に事欠かない。
本日は、先日そのようなサイトで出会ったフランス人女性を紹介しよう。
ある日、そのサイトを見ていたら、私が好きなブランドの、良さげなバッグ(しかも、写真から新品感がむんむんに伝わってくる)があった。値段も破格である。
これは買い!絶対に買い!と鼻息荒く、検索結果のページからその商品ページに移動したところ「非表示」となっており、購入をすることができない。掲載されたばかりでも売れるものは売れるし、何らかの事情で出品者が非表示にしているかもしれない。購入ボタンは非表示のため無効(完全に非表示)だったが、メッセージの送信は可能なようなので、バッグを購入したいが、品物はあるか、あるならば、商品ページから購入できないので、購入ができるようになるまで商品を取り置きしてもらえないかと書いて送信したところ、
「ouiiii」「品物は絶賛販売中!」という雰囲気で返信が来た。
ので、「商品ページが非表示という風になっていて、購入できない」と書いたら
「おっかしいな。。。私偽物なんて出さないけど」と言っているので、
その非表示ページのキャプチャー画像を送り「このサイトは確かに偽物も出回っているけれど、貴女のものは本物のように見える」と書いていたら、その女性からもキャプチャー画面が送られてきた。それは、サイトの運営会社が「貴女の出品商品は真贋が不明確であるので、いったん非表示にしました。表示されるようにするには、購入証明とかの写真もアップしろ」と書いているメッセージの画面であった。
その女性「はっ、何言ってんだか(怒)」
「私のは本物だし(いばり)」と言っている。
「貴女のは本物に見える」のメッセージを送ったら「もちろん本物。バッグ屋で購入した(鼻息)」と、鼻息がネットからあふれ出しそうなメッセージが来た。バッグ屋というのも、どんなバッグ屋か想像がつく。フランスの大きめの街にある、さまざまなブランドのバッグやらお財布、ベルト、傘とかそういう類のものを売っている地元の店だ。
そうは言ってもサイトの運営会社は「証拠」が欲しいのだから相変わらず非表示のままである。彼女がどんなに画面のあちら側で威張っていても、ダメなのだ。
しかし、このメッセージのやり取りの画面の上部を見ると、なんと商品を購入するボタンが有効になっている。商品ページの方はいまだ「非表示」扱いなのに。さすが、プログラミングも抜け穴だらけである。
ので、サイズを聞いたらすぐに写真付きで教えてくれて、私が希望しているサイズだったのでこれは!絶対買い!と思いつつ、「値段の方は、交渉の余地ないですよね」と恐る恐る聞いてみた。恐る恐るというのは、ただでさえ相場より格安だったから「あなた、これ以上安くなると思ったら大間違い!」と怒られる危険性があるからに他ならない。だがアッサリと「貴女だから70ユーロでいいよ」と、10ユーロもおまけしてくれた。ちなみに、同様のバッグは基本的に150~200ユーロで出ている。ほんとかよと思ったが、気が変わらないうちに、じゃあ買います!と値段下げのお願いを送ったらすぐに承認されたので、即購入した。
「貴女速く買ってくれたからよかったわ~」とメッセージが来たので、こちらこそとお礼を言っていたら、30分後くらいに「今から5分後に、品物出すから!」とメッセージが来て、本当にその5分後に品物が発送されたという通知(配送会社経由)が来たので驚いた。日本にいたころ、ヤフオクを利用したことがあったが、いろいろとやることが早い日本人でさえこんなに早い発送対応をしてくれた人はいなかった(個人の経験による)。
しかし、改めて非表示になっていた商品ページを見ると、ブランドのロゴだとかそういうものが見えにくいというか、全然見えない。しかし、きっちりと「ブランド名」のカテゴリで出している。彼女が掲載した写真だけではそのロゴの部分などが確認できないからこそ、「真贋がハッキリしない」になったのだろう。
ので「はっ、何言ってんだか」どころではなかったのである。
しかも、サイズを聞いて「写真付き」で教えてくれたが、その「写真」にはきっちりロゴのマークも撮影されていた。この写真を掲載していたら、非表示にはならなかったはずである。
今思うと、彼女は「ちゃんと出品したのに非表示になった。レシートなんて取ってあるワケない。このままじゃ売れないのか?(鼻息)」となっていた。その一方で、非表示等、いわば怪しい状況にもかかわらず、勝手に真贋を疑わず「買う」と鼻息を荒くしている相手がいるし、なんとなく信頼がおけそう(と思っていることが少し伝わってきた)なので「貴女だからおまけするよ」になったのかもしれない。
何はともあれ、このような、短いながらも大変に強烈な個性が垣間見えるやり取りをし、昨日商品を受け取ったところ、超美品と言っても良いくらいの新品が、ちゃんと保存袋に入れられていた。傷1つなく、間違いなく破格であった。ちなみに、梱包の方は、そこはフランス人クオリティであるが、品物が傷つかず無事に届くよう、ちゃんと梱包?されていた。
この強烈な思い出と共に、彼女が「私のは本物だし(鼻息)」「バッグ屋で買った(鼻息x5)」と自信満々で売ってくれたこのバッグを長く愛用しようと思う、深夜のプリズニャンであった。