秋の風
陰る夕日を見送り
淋しさに
佇む人を残して
何故涙が止まらないのか
歯痒さに問い掛けても
また笑ってすり抜ける
やがて来る寂寥の季節は
烙印にも似た楓の葉を
忘れぬようにと野に刻む
秋の風
陰る夕日を見送り
淋しさに
佇む人を残して
何故涙が止まらないのか
歯痒さに問い掛けても
また笑ってすり抜ける
やがて来る寂寥の季節は
烙印にも似た楓の葉を
忘れぬようにと野に刻む
後悔するだけの昨日じゃなくて
力強く背中を押す南風のように
耐え抜くだけの今日じゃなくて
笑って走り抜ける航路のように
ただ黙って待つ明日じゃなくて
両腕で抱きとめる奇跡のように
柔肌を刺す海風が吹いたら
銀の鱗粉を散らして舞い上がり
手を 足を 伸ばして掴み取る
今もなお 明日を懼れ
天を目指して嵐を越えろ
やがて来る時に戸惑い
行き止まりの迷路で立ち尽くしても
夢にまで見た 背中を追いかけて
描き続けた風景を決意と共に受け入れる
ようこそ 大人になった私
また追い求めるのは
未知なる雲の上
群れをなして去りゆく雁たち
目指すは夜の果て
もう一度だけ この羽ばたき