日本では新型コロナウイルス対策として、
クラスターを潰すという方法を取ってきました。
具体的には、
感染者が見つかった場合に、
この人が
発症したあとに濃厚接触したと思われる人
(=濃厚接触者)
を見つけ出して、
PCR検査をしてその人が感染していないかを見つけることで
感染を広げない
という対策です。
昨日、新型コロナウイルス感染者の
濃厚接触者の定義が変わりました。
これまでは、
感染者と接触した時期を
「発症日以降」から
としていましたが、
昨日から、
「発症2日前以降」に変更されました。
いままでの例からは、
潜伏期間中の感染者からうつる確率は低く、症状が強く現れている感染者からうつることのほうが多いといわれています。
(新型コロナウイルスの潜伏期間~潜伏期間中の感染者から人にうつる可能性とは~)
だったので、
新型コロナも同じと想定していたのでしょう。
このように変更したのは、
この論文が出たからです。
He, X., Lau, E.H.Y., Wu, P. et al. Temporal dynamics in viral shedding and transmissibility of COVID-19. Nat Med (2020). https://doi.org/10.1038/s41591-020-0869-5
(関連部分だけ抜粋)
潜伏期間を5.2日とした場合に、
・感染力は発症の2.3日前から急激に高くなる
・発症の0.7日前に感染力のピークがある
ことがわかりました(下図)。
横軸がCOVID-19が発症した日を0とした時間(日)、
縦軸がウイルスの感染力(%)
この他に、
・感染力は発症後7日以内に急速に低下する
・発症前の感染者から感染した人の割合は44%
ということもわかりました。
この結果は、
潜伏期間を5.2日とした場合なので
潜伏期間が変われば、結果も変わります。
つまり、潜伏期間をこれより長く設定すると
おそらく
感染力は2.3日より前になると思われます。
また、これは中国の病院の患者77人でのデータなので
地域や患者の構成
サンプル数
によって結果は異なるのは当然ですが、
ひとつの目安として
使えるでーたです。
したがって、
このデータから
発症の2日前までさかのぼって
濃厚接触者を探す
ということになったんですね。
●まとめ
つまり、我々が普段の生活で気をつけるべきなのは
症状がない人からも移るので
・とにかく人には近づかない
・人が触ったものに触らない
・手洗い
・帰宅したら風呂に直行
などを今以上にしっかりやりましょう。
