私が扱っているアイテムは、楽天などのオープンマーケットでは売ることができません。
名刺、ステッカー、懸垂幕、ちらしなどは既製品ではありません。注文製品です。既製品と全く違います。まず、サイズが違い、後加工があり、枚数が違います。また、ファイルが行き来しなければならず、再注文プロセスが必要であるため、製品サイトでは販売が難しいです。
最初から既製品販売サイトとは全く違うプロセスを持っています。ずっと複雑です。
ですので、独立型モールが必ずなくてはなりません。

以前、宅配段ボール販売サイトを運営していました。宅配サイトでも既製品販売は別になっています。サイズがまったく違うし、種類も多様なため、既製品販売サイトには合いません。
やはり独立型サイトを作らなければなりませんでした。

もちろん、独立型サイトをオープンしなければ売れない製品の長所もあります。誰でも簡単にはできないという点です。楽天で売ることができる製品は、ある意味では誰でも扱える製品です。競争が激しくなるしかありません。

では、独立型サイトをオープンすると、一体どの位費用が掛かるのか?
サイトを作成する費用は、5万円から数千万円までです。
サイト一つ作るのにいくら掛かるか?と聞くことは、車は一台いくらか?という質問とまったく同じ話です。中古車はただでもあります。しかし、ある車は極端に言えば何十億するものもあるということです。ホームページ制作も同じことです。

私がwww.adprint.jp をリニューアルした際の経験談です。
本来のサイトを捨て、完全に最初から作り直しました。
2009年9月1日、超一級プログラマーが参加しました。12月末までさまざまな事を学びながら、業務を把握しました。途中で別の仕事も少ししましたが、その仕事も結果は業務把握の一つだと見ることができます。CEOの立場からは、それも苦しかったです。
プログラマーは業務をしっかりと把握しなければなりません。利益にならない“業務把握期間!”
その時期から計算すれば、サイト完成まで9か月半となります。

www.adprint.jpをクリックした方の中には“この位のものを作るのに9か月もかかるの?自分が作れば1か月で十分”という方もいるかもしれません。
1名の超一級プログラマー、1名のウェプデザイナー(高級)、1名の編集デザイナー(初級)
1名のコンテンツ企画者(高級)、1名の補助企画者(初級)で、計5名が関わりました。
三名は9月1日から、二名は2月頃から参加しました。
このホームページは、初めて十分な時間をかけて作りました。私も2002年から無数のホームページをオープンしました。大体が何もわからない状態で作りました。
企画、設計過程を任せていました。私がプログラマーではないからです。
今回も同様でしたが、十分話し合いをした過程で作りました。
私も初めは、ホームページ制作には2~3か月で十分だと思っていました。
しかし、ちゃんとしたホームページを製作するには6か月は基本となるようです。
この期間が長かったせいか、オープン当時www.adprint.jpは表だけしっかり見えていただけで管理者ページやその他いくつかの重要機能は抜けてしまいました。利用者の立場からはある程度は使えるが、内部的にはまだ工事中の状態でした。
内部もある程度整ったのは、それから6か月ほど過ぎた年末でした。

これで完成ではありません。ホームページはbugと共生という宿命を抱えています。
ホームページはアフターケアーが、開発より費用がもっと掛かります。
現在(2013年1月現在)www.adprint.jpには開発者が5名、ウェプデザイナー2名、ウェプパブリッシャー2名、コンテンツ企画者2名です。嘘みたいな数です。
私もネット電子取引の創始期時代です。ある程度のことは理解しています。
www.adprint.jpの開発とウェブ運営メンバーは、超一流の陣営です。この陣営を備えているにも関わらず、今でもホームページは工事中です。いまだにbugだらけです。
当然ですが、www.adprint.jpプログラムは印刷、販促物分野のサイトの中でも最高の水準です。
それでもいつも、問題だらけです。
私は楽天、ヤフーショッピングなどの既存モールに入店する方法を知りません。
ただ、私は独立型サイトの設立を話しているのです。
ショッピングモールの設立と運営!
これはCEOの胸を締め付け、血の気がうせることでもあります。
そして、何よりもそんなに小資本でできることではありません。

もちろん小さな店をオープンするなら、大してお金は掛かりません