
こっちは氷点下です


某電気店に寄って、生まれて初めて電気掛け毛布を買いました

そして、営業帰りのお土産が「おでん」です

という事で、少し腹が満たされたのでブログを書こうと思います。
前回の続きで、今回は
2.どんな版を使っているのか

です。
感光剤 を塗布して作った版であれば、感光剤の膜厚裏表2か所分+紗の径が印刷膜厚・・・・・・・
にはなりません。おおよそ、その値の2/3位しかインクは落ちません。
感光剤を塗布してつくる以外の版でも、横から見た断面の厚さ×2/3程度になります。
単純計算で、100ミクロン膜厚の版を使って、9回印刷しても0.6mmの厚さしか印刷されない事になります。
120メッシュの番手のスクリーン の糸は、30~50の間です(メーカーや製品によって変わります)。
感光剤はどれぐらい塗布していますか?
例えば、一般的に厚膜製版と言われる300~400ミクロンの膜厚が塗布できたとします。
400ミクロン×2/3で266ミクロン位。1mmの1/4です。
ただし、相当熟練しないと400ミクロンなんて塗る事はできません。有る程度の厚さになったら、今度は掻き取ってしまう方が多くなってしまいます

でも、できたとしたら、これなら3回刷り重ねれば0.75mm位

・・・・・・・・・・・・・・・・にはならないのです

インクは、乾く前に重ねても、ほとんど濃くはなりません

そして、ここまでの計算の大前提には、紗がぴーーーーーーーーーーーーーーんと張ってあり、
スキージが通過した際の「版離れ」が良い場合の計算です

又、ぴーーーーーーーーーーーーーーーーーんと張っていないと、途中で版を離して、中間乾燥を加える事はできません。
何故

たとえ片側をしっかり固定していたとしても、ゆるく張っている版を、一度被印刷物から離すと同じ柄のところに「ぴったり」とは戻せないからです

当然、多色印刷も難しくなります

フィルム上で作ってから枠に貼り付けるタイプの版は、透過性の良いインク、粘度の低いインクが推奨されているのはこのせいです。重ねる事が出来ないから、一見濃いインクです。
じゃぁ、そのインクを使えば良いのですが、仕上がりの風合いを比べると一目瞭然なのです。
そのインクでプリントしたTシャツが「バリバリ」と固いもの


「濃いインクは有りませんか

インクをいくら濃くしても、濃く刷る版がなければ、無用に色々なインクを購入する羽目になります

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