2.どんな版を使っているのか | たか坊のブログ

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スクリーン印刷の資材・機械を販売している商社を経営しています。

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ここのところ寒い日が続いています。昨日、石垣島のお客様とお話したら、気温が24度もあるそうですガーン

こっちは氷点下ですガーン日中でですガーン


某電気店に寄って、生まれて初めて電気掛け毛布を買いましたガーン寝る時に寒すぎて、正月休み中に風邪ひいちゃいましたから。

そして、営業帰りのお土産が「おでん」ですガーン


という事で、少し腹が満たされたのでブログを書こうと思います。



前回の続きで、今回は

2.どんな版を使っているのかはてなマーク

です。


感光剤 を塗布して作った版であれば、感光剤の膜厚裏表2か所分+紗の径が印刷膜厚・・・・・・・

にはなりません。おおよそ、その値の2/3位しかインクは落ちません。

感光剤を塗布してつくる以外の版でも、横から見た断面の厚さ×2/3程度になります。


単純計算で、100ミクロン膜厚の版を使って、9回印刷しても0.6mmの厚さしか印刷されない事になります。

120メッシュの番手のスクリーン の糸は、30~50の間です(メーカーや製品によって変わります)。
感光剤はどれぐらい塗布していますか?

例えば、一般的に厚膜製版と言われる300~400ミクロンの膜厚が塗布できたとします。
400ミクロン×2/3で266ミクロン位。1mmの1/4です。
ただし、相当熟練しないと400ミクロンなんて塗る事はできません。有る程度の厚さになったら、今度は掻き取ってしまう方が多くなってしまいますショック!

でも、できたとしたら、これなら3回刷り重ねれば0.75mm位はてなマーク


・・・・・・・・・・・・・・・・にはならないのですガーン


インクは、乾く前に重ねても、ほとんど濃くはなりません!!



そして、ここまでの計算の大前提には、紗がぴーーーーーーーーーーーーーーんと張ってあり、
スキージが通過した際の「版離れ」が良い場合の計算ですガーン


又、ぴーーーーーーーーーーーーーーーーーんと張っていないと、途中で版を離して、中間乾燥を加える事はできません。

何故はてなマーク


たとえ片側をしっかり固定していたとしても、ゆるく張っている版を、一度被印刷物から離すと同じ柄のところに「ぴったり」とは戻せないからですショック!ぬるいからずれる・・・・・・・・・・・・

当然、多色印刷も難しくなりますガーン


フィルム上で作ってから枠に貼り付けるタイプの版は、透過性の良いインク、粘度の低いインクが推奨されているのはこのせいです。重ねる事が出来ないから、一見濃いインクです。
じゃぁ、そのインクを使えば良いのですが、仕上がりの風合いを比べると一目瞭然なのです。

そのインクでプリントしたTシャツが「バリバリ」と固いものガーンに仕上がると例えると、業務用のインクは「しなやか」ですニコニコ


「濃いインクは有りませんかはてなマーク」と尋ねられて、版の事をお聞きするのはこれが理由です。

インクをいくら濃くしても、濃く刷る版がなければ、無用に色々なインクを購入する羽目になりますショック!



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