prinermatwo1978のブログ

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『みずうみ』よしもとばなな発刊 2008年出版 新潮文庫秋の夜長が静かです。今回は心穏やかに過ごせる様な、緩やかな1冊を。今回はよしもとばななさん。『うたかた/サンクチュアリ』ぶりの登場です。ばななさんらしさが詰まった、ふわっふわの1冊です。「みずうみ」という言葉のもつ不思議なイメージ。水の流れはなく、動くというよりは止まる静のイメージ。神秘的で、装丁にある様な宇宙の様なエネルギーをもつもの。その空気感がずっと話を支配しながら進んでいく。主人公のちひろ。自分のことを流れる水の様な性格と語る彼女が、とにかく不思議過ぎる中島くんと出会う。大丈夫って思うくらいに2人とも弱々しく、大都会の中で2人の住む空間だけが彼らの安息の地の様な、そんな空間が文章から伝わってくる。そして、ばななさんの特有のオカルト部分が出てくる中盤。みずうみのほとりの小さな家。2人の兄弟の不思議な力。わかってくる、中島くんの壮絶な過去。どこかで無理をして生きている様な社会不適格な人間性。まるで水が溢れ出す寸前のコップ、そんなコップを持ち寄った2人の不思議な恋愛小説です。お互いが存在してくれるだけで良い。そう思える2人。そのストレートな感情がしみました。ちひろの壁画を描く仕事観はとても面白かったんですが、建築家を目指すもとのして1つ言うなら、建物の保存の為にオサルの絵を描く主人公の仕事には少しヒヤヒヤしました。建築の呼吸というのは色々あるはず、外観に描くというのは建物の見方が違うんじゃないかなぁ、と。後から内容を思い返すと何てない話かも知れませんが、ばななさん文章の作り出す雰囲気が、「みずうみ」という独特の美しさをもっている。ばななさんらしくて良い1冊でした。みずうみ (新潮文庫)/新潮社¥529Amazon.co.jp小説(読書感想) ブログランキングへでは、次回! おかのうえまで ...