【連載企画:かあちゃんが全部教えてくれたこと・・・5】 | What aわんだふるワールド

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がむばるベアーズ:マンセル、グラハムくんの奮闘日記。

【連載企画:かあちゃんが全部教えてくれたこと・・・5】


今回で第5弾になります。


いつもの様に、ただただ長文です。最後までお付き合い頂けると、

きっと皆さんの為にも役に立てる体験談をお届けできる事と思います・・・。



【完全に消えた筈のガン細胞】



前回のちょっとした続きにもなるのだが、病院を変えてから2年ちょっと。

肺へ転移したガンは、その活動をそれ以上に拡大することもできず。


ゆっくりゆっくりと縮小傾向に入って行った。


3ヶ月~半年置きにCT検査を行い。

骨への転移も無いかを確認する為に、やはり半年毎に骨シンチ検査等。

もちろん、通院の度に血液検査も行い。


腫瘍マーカーの数値を毎週確認している。


この腫瘍マーカーについても、前の私立大学病院の医師の誰一人からも

その腫瘍マーカーという言葉すら出てこなかった。

ここへ来て初めて聞いた位だった!



【腫瘍マーカーとは?】


あまり医者も詳しい事は教えてはくれないのだが。

検査方法や分析の角度からなのか?

業務上の守秘義務なのだろうか・・・?その辺は分からないが。


大雑把にしか言えないが、何でも3種類の腫瘍マーカーというのがある。


これは、血液中に含まれるガン細胞から放出される、ガンの種、

花粉のようなもの。

と、考えるのが素人らしいかもしれない。


こいつは、ガンを発症していない人でも、ごく微量に検出されるらしいのだが

それが即、発がんという訳ではない。

人間として生きている上では避けられないようなものなのかもしれない。

自然界にもある、超極微量な放射線みたいなものなのでしょう・・・。きっとね。

誰もが何らかのガン発生のメカニズムを持っていると、頭のどこかにいれてお

いて欲しい・・・。それくらいの覚悟も忘れてはならないよ!

という、警鐘と思ってください。


その放射線しかり、腫瘍マーカーというものしかり。


何においても、安全基準というものがある。


今回その一つの安全基準として、10.0という一つの安全基準を示した。

腫瘍マーカーを一つの物差しとして提示しておこう。


この10.0という数値より遥かに下であれば、当然発がんしている可能性は

無いとは言い切れないが。

発がん患者と比較しても、遥かに発がんの可能性は限りなく0に等しい。

だが、それが5.0以上あるだとか。限りなく10.0に近い。

8.0とか、9.0なんかだったら。ほぼ間違いなくどこかにあると思って

不思議ではない。

当然、10.0以上あらば入院して即検査をされる事を薦めたい。


あくまでも、前にも書いたように。

私は医者ではないから、憶測で書いている部分もあるから。

それが全て正しい訳じゃない。だが、知らない事より経験が全て・・・。


素人考えでも今はいいから。

この腫瘍マーカーの安全水域を知る事で、次への検査ステップの理由になる。


そう考えて欲しい。



母ちゃんも通院の度に、か細い手に年齢で細くなりつつあった血管に、

何度も何度も、何本も何本も注射針を刺され。

抗がん剤で一時は、腕の血管内は酷くただれ。真っ青になっても、グチひとつ

こぼさずに。家の炊事洗濯をこなしてくれていた・・・。


インフルエンザで倒れた私なんか、どんだけ情けない事か・・・。


がんセンターのデータバンク(電子カルテ)には、毎週の血液検査の数値と

その変動、変遷が全て分かる。

今でも家にはその時のデータが、紙資料として残っている。



抗がん剤が効果的に効いて、私立大学病院で新たに発生した肺のがんは。

見事に消滅したのだった!


当時担当だった先生も、再発してまもなく直ぐだったから抗がん剤は有効に

働いたようですが。2年近く撃ち続けたので、一旦半年空けて様子を見ましょう。

という事になった・・・。



ひとまずは、乳癌発生から再発に至るまでの期間。

第一ラウンドは何とか勝ったような格好になった・・・。



だが、その半年後・・・。

再びがんは静かに活動を始めようとしていた・・・。



来月5月24日へ続きます。