積分器を使わずに比例補償器(比例ゲイン)だけでモータの制御応答を高速化する方法 | ワイヤレス給電を操るためのパワエレ技術講座|コイルの位置ずれ対策

ワイヤレス給電を操るためのパワエレ技術講座|コイルの位置ずれ対策

ワイヤレス給電の開発課題
・コイルの位置ずれ対策
・電力伝送距離の延長
・安定した充放電制御
がパワエレ技術でどのように解決できるのか。
ワイヤレス給電とパワエレの両面から、双方向ワイヤレス電源の開発実績に基づいたノウハウを解説します。

PMSM(永久磁石同期モータ)の速度制御や電流制御では、

比例-積分(P-I)補償器を使ったフィードバックループによって

制御するのが一般的です。

 

この場合、

 

「積分ゲインを大きく(積分時定数を小さく)して制御応答を高めようとすると、

システムの動作が不安定になりやすい」

 

ということを、経験的に知っているパワエレ技術者は多いでしょう。

 

もちろん、比例ゲインを大きくし過ぎても不安定にはなりますが、積分よりは安定です。

 

 

では、積分を使わずに比例補償器だけでPMSMを制御することはできないのでしょうか?

 

 

その答えは ↓こちら↓ です。

 

PSIM cafe

比例補償器だけでPMSMを制御する方法

https://www.myway.co.jp/psimcafe/?p=1551

 

 

 

【シミュレーション回路がダウンロードできます】

 

 

 

このように理論的には、

外乱補償(フィードフォワードや非干渉化)を適切に組み込めば、

比例補償器だけでも定常状態において指令値と制御結果は一致します。

 

なお、実際の装置は理想理論通りには動かないため積分器は必要ですが、

適切な外乱補償があれば、積分ゲインをあまり高くしなくても良いため、

比例ゲインの調整で安定に応答を高速化することができます。

 

ぜひ、PSIMによるシミュレーション回路をダウンロードしてご確認ください。

 

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