日本人が英語を習得するには、多大な時間とエネルギーが必要ですです。
限られた時間とエネルギーを上手に使うには「優先順位付け」が鍵を握ります。
日本人の英語学習の問題は、「優先順位」の考えが希薄なことにあります。
それが下のような問題を引き起こしています。
・リーディングに偏ったトレーニング
・ムダに難易度の高い語彙の習得
・使わない文法知識の暗記
・レベルの合っていない教材
・早過ぎる語学学校や留学など
優先順位といっても、1から100まで順位付けする必要はありません。
まずや最低限、重要か否かの区分けをするだけでも十分です。
・今、重要なことは何か。(やること)
・今、重要でないことは何か。(やらないこと)
これだけでも、時間とエネルギーの浪費をかなり抑えることができるはずです。
問題は、「優先順位」や「重要なこと」は人により異なるという点です。
英語教師が一人一人にアドバイスできればよいのですが、大変です。
そうなると自分で「優先順位」や「重要なこと」を決めなければいけません。
そのためには、条件を整理する必要があります。
(1)英語を習得する目的
(2)目標とする英語力
(3)現在の英語力
(4)選択肢 (勉強方法、参考書、単語、表現など)
全てしっかり整理できていれば、もう勝負ありでしょう。
(1)目的や(2)目標がふにゃふにゃしている人は、しっかりしてください。
これらが曖昧な人は、優先順位がつけることができません。
(3)現在の英語力は、テストなどで客観的に測ることができます。
(4)選択肢の情報は、多過ぎて困ることはありません。
困るのは優先順位が付けられないからです。
出来る限り情報を集めることが大事です。
情報収集には時間がかかりますが、勉強時間に比べれば小さいものです。
英語の学習に効率を求めることは悪いことではありません。
しっかりと「優先順位」をつけて、時間とエネルギーを上手に活かしてください。