英会話の得意分野をつくる作戦 | インドの校長先生の話 (日本人の英語の話し方)

インドの校長先生の話 (日本人の英語の話し方)

「日本人に最適な英語の話し方」についてお話します。

英語を途中で諦める人の多くは、「勉強を続けても話せるようにならない」という薄らとした絶望感のようなものがあるように見えます。
それを避けるためにも、まず話せるようになってみることです。
一つの「得意分野」だけでも、ペラペラと話せるというのは、その後の学習にとても良い影響を与えてくれます。

つまり、英会話を身につけるための鍵は、「得意分野」をつくることにあります。
一つの分野に、勉強時間を集中させて意図的に「得意分野」を生み出します。

「得意分野」をもつメリットは3つもあります。
  (1)最短でペラペラ状態を体験できる
  (2)「得意分野」の英語力が、他の分野にも応用できる
  (3)英語全体に自信がもてる

下に、「得意分野」の例を図にしました。 (クリックで拡大します)


仕事、家族、旅行、野球、政治の5つから、旅行を「得意分野」にした場合です。
縦軸<表現の豊富さ>は、ここでは勉強時間と比例するとします。

仕事の表現は、必要に迫られて自然に伸びてゆくことも期待できますが、あまり興味の無い政治の表現はあまり増えていませんが、単語帳やテキストから少しずつ覚えることはあります。
しかし、中途半端に単語や表現を覚えたとしても、会話の中で繋げて使いこなすことは難しいです。
一定のレベル(≒ペラペラライン)まで到達してようやく、スムーズに繋がり始めます。言葉が繋がると、ペラペラ話しているという感覚がわかります。
また、一分野でもペラペララインに到達すると、良いことがもう一つあります。それは「他の分野」も「得意分野」の半分くらいは話せるようになることです。「得意分野」の表現には、特殊なものもありますが、その大半は「他の分野」でも流用可能なものです。

日本人の多くは、色々な分野に手を出し過ぎて、どれもペラペララインに到達していない状態です。「二兎追うものは一兎も獲ず」ではいけません。まずは一つの分野に集中すべきです。そうすることで、少ない勉強時間でも、ペラペラになることは可能です。その後、「得意分野」のノウハウを「他の分野」に応用していくことで、効率的に話せる分野を増やしてゆくことが可能です。


「得意分野」を選択する際の条件は3つあります。
  (1)日本語でペラペラ話ができる分野  ⇒ 覚えやすい、ネタが豊富
  (2)興味がある分野  ⇒ 勉強が楽しい、モチベーション維持
  (3)使う機会が多い分野  ⇒ 繰り返し練習できる、役に立つ


条件にあてはまる分野に、戦略的に勉強時間を集中させます。
勉強時間を、表現の豊富さに反映させることにより、「得意分野」が生まれます。

「得意分野」を生む方法も3つほど
あります。
  (1)リスニングやリーディングのインプット教材を、「得意分野」から選ぶ
  (2)単語や表現は、「得意分野」に関連したものを覚える
  (3)日記、スピーチ、SNSなどで、「得意分野」に関してアウトプットをする


あれもこれもと、絨毯爆撃で勉強していてはムダが多過ぎます。効率的に英語を話せるようにするためには、まず「得意分野」をつくることが鍵です。