ひょっとして、また長期放置してしまった……。
月並みではあるが、ラグビー・ワールドカップの話題である。
昨日の日本対スコットランド戦は、観た人も多かったと思う。
ともかくお互いに決勝トーナメント進出がかかっている
どうしても負けられない戦いである。
アイルランドとスコットランドが名を連ねるプールAでは、
日本は最初から苦戦は必至と見られていた。
しかしアイルランドも破って三連勝した日本からすれば、
悲願の決勝トーナメントが叶う試合だったし、
強豪スコットランドからすれば、日本に負けて予選リーグ敗退など、
悪夢以外の何物でもなかっただろう。
果たして、試合は死闘と呼ぶにふさわしい内容になった。
けが人が続出、両チームともリザーブの選手を使い切るという
壮絶な試合になった。
そして結果は28対21で日本が勝利し、
日本は史上初のワールドカップ決勝トーナメント進出を決めた。
満身創痍になりながらも、スコットランドという
巨壁に食らいついていく姿に涙が止まらなかった、
という人も何人か周囲にいた。
アイルランド戦とともに、この試合ものちに
ワールドカップ日本大会の奇跡、と呼ばれることになるかもしれない。
しかしそれは、日本チームの不屈の闘志と
不断の血のにじむような努力が実を結んだ結果なのだ。
勝利はもちろんうれしい。しかしそれだけではない。
『この世に不可能なことなどない』。
この試合はそんなことまで思わせる、
なにか大きなものを伝えてくれたように思う。