トランプの戦いはメディアとの闘いであった(メモ) 2024/11/8/21:30
トランプとハリスの大統領選挙が終わった。メディアの大方の予想に反してトランプの圧勝だった。
日本のメディアはアメリカメディアの観測をそのまま流しているから、どこも大接戦になると解説していた。CNNがそうだが、日本メディアのどこもが激戦州7つをどっちを取るかで勝敗が決まると報じていた。特にペンシルベニア州がカギを握っていると報じていた。
ところが、そのペンシルベニア州の勝敗が早々に決着すると、トランプ優勢の流れが始まった。そして、地滑り的な圧勝となった。まだすべての州の結果が出ていないようだが、おそらくトランプは315人の選挙人を獲得するであろう。ハリスは225人に終わる。これのどこが接戦というのか。まったくの大差ではないか。
ハリスは敗北宣言のあいさつの中で「再起を目指す」と決意表明していた。その中でハリスは「民主主義の原動力を信じている」と述べていた。ハリスはあくまでもトランプとの戦いを左右のイデオロギーの対決だったと認識しているのがわかる。
ところが、トランプはバイデン政権下で国民の貧富の格差が生じていることを見逃さなかった。特に激戦州においては、所得の減少からかつての豊かな暮らしからすべり落ちていく実感を覚える人々が多かったのであろう。トランプのことばはそういう人々の心をつかんだ。トランプが大統領に就任してもすぐ豊かさが戻ってくるわけではないが、人々はトランプの視点に共感した。だから、激戦州と言われた7つの州で全部トランプが勝った。
わたしのケーブルテレビでは、CNNしか入らないのでアメリカメディアの全部を知っている訳でないが、日本メディアのTVや新聞が同じ分析と論評を報じていたから、他のアメリカメディアもそう分析していたのだろうと想像できる。
CNNはことさら「分断」ということばを使ってトランプ政権の恐怖を煽っていた。「トランプ政権はアメリカを分断させる」、「トランプ政権が誕生するとアメリカが終わる」と叫んでいた。
CNNがいう「分断」というのは、民主主義の破壊を意味する政治的価値観の違いがアメリカ国民を分裂させてししまうという趣旨だった。CNNはその恐怖をアメリカ国民に植え付けようと躍起になっていた。トランプはアメリカの自由と民主主義を破壊しようとしていると叫んでいた。
しかし、トランプは国内に広がりつつある貧富の格差を見ていた。トランプが意識してメディアを攻撃していたのかどうか知らないが、トランプの見る「分断」は貧富の上下格差だった。それが日々生活している人々の心に刺さった。それは、平面的な左右の政治的価値観といったものでなく、現実の暮らしを見つめている人々の期待に応えなければならないというトランプの政治姿勢であった。
民主党という政治勢力はメディアと一体となって富裕層を形成している。民主主義の守護者というコスチュームを着た巨大な金持ち集団と化している。庶民はそれを遠くから眺めているだけだった。そこに、トランプが斬り込んでいった。
結果としてだが、今回の大統領選挙はトランプとメディアとの対決であったといっていい。このトランプの勝利は単なる戦略上の勝利を意味するだけではない。相も変わらず、自由や権利意識、人権尊重といった左翼特有の抽象的概念で世論を支配しようとしてきたメディアの頭脳をカチ割った戦いであったと言っていい。
写真はYahoo Japan から

