飛べない鳥

現在の世界には、飛ぶことを忘れてしまった鳥がいる。その代表が、ダチョウやヒクイドリ、エミューといった走鳥類です。

いずれも、ものすごいスピードで大地を突っ走る。不思議なことに、この走鳥類は、南半球だけにしか棲んでいない。

なぜ、走鳥類が南半球だけに棲むようになったかというと、南半球には、強大な肉食獣がほとんどいなかったからではないかと…
だから、空を飛んで身を守る必要がなくなったという説がある。
３億年前の地球は大陸が１つで、これが、２億年前に南北に分裂し、この時期にのし歩いていたのが恐竜だったが、恐竜が亡びたことで、７０００万年前から哺乳類と鳥類の時代となりると同時に、地球は、北の大陸が２つに、南の大陸が４つに分裂。北の広い大地には草原が繁り、草食獣が繁栄した。そして、その草食獣を狙う肉食獣が増えていった。北半球の広い大陸では、哺乳類が支配し、空を飛ぶ鳥は脇役となった。

一方、南では大陸間を渡れることのできる鳥のほうが増えていった。やがて草食獣は食べ尽されて亡び、獲物のいなくなった肉食獣もしだいに衰えていき、強大な肉食獣がいなくなったことで、鳥類の棲息するようになったらしいです！