彼女に別れ、仕事をやめた意味も、韓国に今いる意味も、なくなってしまった同僚のhaya氏

元気に振舞って、仕事はしているものの、ふとした瞬間に見せる弱りきった姿をどうしても、放っておけなく、私にできることは明るく笑って話すことくらい。
そんなこんなで2ヶ月。
昼ごはんはほぼ毎日共にし、週末はいつものメンバーですごし、そのうちすこしづつ笑顔もでてきて、私の目をじっとみて話すようになり、最近随分甘い顔するようになったなと思うようになった。

私はというと、仕事の契約も3月いっぱいで切れ、帰国直前!
が、運命のいたずらか、欠員がでていて、一ヶ月延長決定していた。

もう帰国だから、お世話になった人と会うために、木、金、土、日と仕事が終わった後そのまま毎晩飲んで、話しての日々をすごしていた。超忙しく、このころの平均睡眠時間3時間。

その中でも特にお世話になり、仲間として働いてきたHaya氏には、ゆっくり二人で最後に話さなきゃと思い、「もう最後だし来週の金曜日一度ふたりでご飯食べに行きませんか?」と申し出たところ、すっごいかわいい笑顔で「いいですね。私もいきたいなって思っていたんですよ」と快くOKしてもらい、食事にいくことに。

金曜日の夜、職場を二人で出て歩き始めると、「デートですか?」と聞かれ
二人で冗談で「そうですね~」とか言っていた。
ある同僚が「haya氏に今日告白されるんだよ~」とからかわれながら、二人でみんなでよく行く”チヂミとドンドンジュ”のお店へ。

仕事のこと、日本に帰ってからのこと、たくさん話していて、ついつい私が7年ほど付き合っている彼氏のことへ。
もう情でつきあっている関係だけど、それでもきっても切れない縁で、結局はその彼と一緒になるのかな?と思いつつ日々すごしていて、ついついHaya氏に気を許してグチをこぼしてしまっていた。もう先が見えないんです。付き合っている意味あるのかな?って・・・・。

で話の流れで、Haya氏は彼女と別れたわけで、誰か気になっている人とかいないんですか?とあくまでも流れで聞いてみた。

もちろん答えはNOだと思って。

ところが。。。。

「いますよ」と笑顔でさらっと答えた!

そうなるとやっぱり聞きますよね「それって私の知っている人ですか?」

「そうだね」すっごい甘い笑顔でそういった

私は子供みたいに「○○さんですか?○○さんですか?」と様々な同僚の名前をあげた。

でもhaya氏は「ちがうよ。」と笑っている。

もう私だって、気づいているよ。その優しい目で私を見ていることに。

「もしかして私だったり?それはないか」
とわざと冗談めいて、流すようにいった。


「そうだよ。タケだよ」



正直ここ何日かでそんな気がしていた。私を見る笑顔が確実に他の人へ向けられているのと違うことは私でもわかっていた。

でも、びっくりした

「は!?何いっているんですか?え?冗談やめてくださいよ。ふざけないで下さいよ」

私は一気に恥ずかしくなり、落ち着かなくなった

それをみてくすくす笑いながら彼は
「冗談じゃないよ。本当だよ。タケが好きだよ」そう私の目をみて言った。

すっごくまっすぐな目で私の奥をみるようにそういった。

そこからは完全にパニックに陥り、ずっとオドオドする私。
それをみて、「かわいいね」といいながらクスクス笑っている彼。

「タケは本当に純粋だね、かわいいよ」


って私の頭をなでた。

初めて彼がまともに触れた瞬間だった。
彼の手はちょっと震えていた。

その日はもう彼の目をまっすぐ見られなくなった私をバス停まで送ってもらい、そのまま別れた。


私はバスに乗り込み即効、さっき「今日告白されるかもよ」とからかって来た先輩に電話して、告白されたことを伝えた。すると「うそっ!冗談で言ったのに本当になったの!」とあちらもびっくり。


そして家に着いたと同時に一本のメールがきた


「さっきはごめん。お酒飲んでいたし、冗談っぽく言ってしまったけど、本気だから。すぐ答えを出してとは言わないから、安心して。でもいい方向に考えてもらえるといいな。」





私は2006年から二年間韓国で働いていたんだけど、当時の私は学生時代から付き合っている彼氏がいて、その彼を置いて韓国で夢の実現のため働いていた。
まあ正直調子にのって浮気もしたりしていて、でも私の何から何まで全てをわかっている相手で、私が自分自身を全て出しつくせる彼とは何があっても切れないだろうと思いながら、好き勝手やっていた。

仲良しの日本人の同僚4人で、あきもせず金曜日はみんなで食事をして、土日のどちらかは一緒に遊んでいた。その中に一人だけ男の人がいて、彼は韓国に愛する人と結婚するために日本の仕事をやめ、全てをかけて韓国に単身乗り込んできた人だった。

でも私たちとつるみだしたくらいにはすでに彼女との関係があまりよくなくなってきていて、まあだからこそ、私たちと一緒に遊べたわけだけど。。。

である日、その彼が「そろそろ決着つけます」といって、金曜日職場から去っていった。

そもそも彼は結婚する約束をして韓国にいったんだけど、実際いってみると彼女に「韓国ができなければ親にあわせられない」と言われ、まあそれは必死に勉強したんです。母親には合わせてもらって、いい感じだったんだけど、それからが問題で父親には合わせてもらえないし、進展まったくなし。だからといって彼女も結婚はしたいんだけど・・・・。見たいな感じで、もう限界が近づいていたみたい。

月曜日いつものように出勤してきたんだけど、どうも彼が気になってちょっと声かけてみた。

「どうだったんですか?」

「別れました」

想像はしていたけど、割と付き合い長かったし、結婚をお互い決意していたわけだし、ちょっとびっくりした。

それから心配で彼をずっと見守ったんですが、この男元々胃下垂のほっそい男なのに、全然食べられなくなっている!
みるからにふらふらで、あたしが持ってきたお弁当をフォークにさし、「はい、食べてください」と口に運ばないと全然だめ。

相当なショックだったんだ。。。


それから一週間私は彼から目が離せなくなり、無理やり昼を誘い出したり、お弁当をおすそわけしたり、とにかく倒れないように近くにいた。


そしてその週の週末、いつものメンバーで夕食へ出かけた。

何も知らないメンバーが
「で、どうなったんですか?」

彼はあっさり
「別れました。もうこれ以上は無理でした」

「なんてわかれたんですか?」

「日本人とは結婚できないって言われました」

「えええええええ!!!ありえない。そんなのはじめっからわかっていたことなのに、一人の男の人生を変えさせておいて、最後これはないよね。ひどすぎる」

「最低」

「だったらはじめっから結婚したいとか言うなよ。人の彼女だけど最低な女」

彼は無理して笑って
「そうですよね、。今更ですよね」
全身全霊ボロボロの男がそこにいた。


私もかなり腹が立った。そんな理由ありえないだろう!と心の中では怒り狂っていた。でも話を聞きながら私は彼の苦労を知っていたからこそ、私なんか以上に腹が立っていて、でもそれでも愛してしまった人のことだから、悪く言うことができなくなっている彼をみて、私も一緒になってその彼女を批判することはできなかった。
ただ私も悔しくて、涙がにじんだ。
そして私はひとこと
「悔しい」

といった。
これがはじめての日記。
先日ふと彼とうまくいかなくなり、今まで彼からもらってきたメールを読み返してみた。

そして今までたくさん愛をもらっていたんだなって改めて思って、それをどうにか形にしたいなと思い出日記をつけることにしてみました。

私と彼は今年でつきあって3年間、もうすぐ4年目に突入ですドキドキ
これからもずっと一緒にいたいなという思いからこんなのつくっちゃいました。

けんかして泣いて、よくそこら辺にいるごく普通のカップルです。

ただ一つ違うのは、超超遠距離恋愛で、3年間のうち一緒にいられたのは日本で2ヶ月汗

以上。。。。

現在は日本と地球の裏側で遠距離続けております。


そんな二人だけど、これからもずっと一緒にいたいなという思いからこんなのつくっちゃいました。




上手にかけないけど、自己満足の恋愛日記だから、まあいっか。