十七夜の浅草橋浅草橋の上から十七夜の月を見上げた道を行く車の喧騒を気にもせずしらっとして少し欠けたでも、くっきりと黒い夜の空に不自然に浮き上がった丸く縁取られたその顔が一瞬、川面に映りすぐに航跡の中に掻き乱される航跡が消えていくとまた丸い月が川面に浮かぶ空に浮かぶ丸く白い顔が少し歪んだ水面の顔をのぞきこむ「どっちもあなたね」3つめの蒼白い顔が口から吐き出した言葉が車の喧騒の中に消えていく