一昨々日のこと

土手の伊勢屋で天丼のハを喰べて

そのまま浅草方面へ

土手通りをひたすら歩く

視界に入ってくる東京スカイツリーが妙に煩わしい

馬道通りに接続し、また歩く

大きいなぁと感じた通りを目認したら

その大きな通りの手前の道を右に

ただそれだけ






土手の伊勢屋から大きな道を歩いて

たどり着いた

一回緩やかに曲がったけど、明確に曲がったのは右折一回こっきり

浅草の道はほんとよくできている




「豆かんください」

女将さんがメニューを持って来るまえに

注文してしまった

梅むらに来たのは今日で三回目だけど

それで
 
豆かん一筋を気取るのもなぁ



この赤豌豆、噛まずともつぶれていく

じゃあ、唇ではどうだろう

ふっとつぶれる

でも、さすがに舌に置いただけではとろけないよなぁ

ふふふ、先生も大袈裟だな




客が他にいないのに

なにやら一人ごちて笑ける客

主人と女将さんからすれば

薄気味悪い客だと思われてんだろうなぁ